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谷原柚希

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谷原柚希
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谷原 柚希(たにはら ゆずき、2007年2月20日 - )は、日本中央競馬会(JRA)に所属している女性騎手競馬学校騎手課程41期生。2025年3月1日デビュー。

概要 谷原柚希, 基本情報 ...

千葉県市原市にある乗馬クラブ「長谷川ライディングファーム」取締役会長の長谷川一誠[2]は母方の祖父にあたる。

競馬学校騎手課程43期生[3]の谷原圭大(たにはら けいた)は実弟[注釈 1]

来歴・人物

要約
視点

千葉県出身で、父の転勤に伴い神奈川県横浜市で小学校時代を過ごす[5]。幼少の頃から母の実家が営む「長谷川ライディングファーム」(過去に元JRA騎手の高嶋活士らを輩出[6])を訪れ馬と触れ合っていた。

小学4年生のとき元騎手の藤田菜七子がデビューし、活躍する姿を見て、これまで男性しか就くことができないと思っていた騎手という職業に憧れを抱き、自分も騎手を目指そうと決意する[注釈 2]

中学1年のときに親元を離れ千葉県市原市に移住。祖父母宅で生活し、長谷川ライディングファーム代表取締役社長で全国乗馬倶楽部振興協会認定の上級指導者資格を持つ叔父の長谷川誠の許で騎手になるための練習に取り組んだ。2019年の第11回ジョッキーベイビーズでは関東地区代表決定戦に出場したが、のちに競馬学校で同期となる舟山瑠泉に敗れ決勝大会出場を逃している[7]

2022年4月、JRA競馬学校騎手課程41期生として入学[8]。同時期に千葉県市原市が発行する広報誌に取り上げられた[9]

実習期間中から美浦トレーニングセンター伊藤圭三厩舎に所属。2025年騎手免許取得。同期に上里直汰遠藤汰月、田山旺佑、舟山瑠泉、森田誠也、和田陽希がいる。

2025年

2月11日、JRA騎手免許試験に合格[10]

3月1日、中山競馬第2競走で自厩舎のスリーローズマリーに騎乗し、JRA現役6人目の女性騎手としてデビュー[11]。3月1日は3鞍、3月2日は1鞍に騎乗したがいずれも着外という結果に終わった。初騎乗を終えた後のインタビューでは「上位に来るチャンスはある馬だと思っていましたが、レースでは自分のことで一杯になってしまい、周りが見えなくなってしまうところがありました」と反省の弁を述べ、自身の馬を真っすぐ走らせ、その上で勝ち負けが出来るようにしたいと今後への抱負を述べた。

3月22日、中山競馬第12競走で自厩舎のヘルメースに騎乗した際、最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金50,000円の制裁を受ける。翌週3月29、30日は騎乗馬なしでデビュー月を終えた。
翌4月も僅か6鞍、5月も3鞍の騎乗数に留まり、同期デビュー組は谷原を除き初勝利を挙げる中、比較して前述に挙げる通りの騎乗数の少なさもあり初勝利のチャンスを掴むことが出来ないでいた。

5月25日、東京競馬第9競走調布特別でラーテルに騎乗し、自身初の特別レース騎乗を果たす(美浦・南田美知雄厩舎、9番人気8着)。

6月22日、東京競馬7レースで自厩舎のタマモカンパネラに騎乗。中団でレースを進め、直線では外から追い上げるもクビ差2着。惜しくも初勝利は逃したが、デビューして初の馬券圏内に入着した[12]。レース後の囲み取材では悔しさを滲ませ、一部で号泣していたとの報道があった[13][注釈 3]

7月13日、福島競馬8レースで自厩舎のミニョンマルーンに騎乗。前走で未勝利脱出、昇級初戦で減量騎手起用もあってか一時は単勝1番人気に支持された。最終的に単勝2番人気でデビュー後初の上位人気となった。レースは果敢に逃げるも残りわずかで石田拓郎騎乗の1番人気馬フェデルミエールに差されて2着に入線。初勝利はまたもお預けとなった。

8月6日、2025ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドが門別競馬場で行われた。門別が第1戦目の出場となり、地方競馬場初騎乗を果たした[15]。レースは2鞍に騎乗して10着・4着。13pt獲得して東日本のJRA所属騎手で暫定4位につけた。

10月11日、東京競馬8レースで自厩舎のタマモカンパネラに騎乗。前走の福島戦で熱中症の症状があったこと、2走前と同じ条件なのもあり、一時は単勝1番人気に支持された。レースは中段から外にポジションを上げ、直線で外に持ち出すと坂のところで勢いよく伸びてカーラデマドレを交わし先頭に立ったが、ゴール寸前で更に外から追い込んだ横山武史騎乗のパイシャオピンに差されアタマ差の2着に入線。レース後には「4コーナーで外に出す際にロスがあった。中の馬は見えていたが外の勝ち馬には注意がいかなかった。私がもっとうまく乗れていれば・・・申し訳ない」と反省の弁。惜しい競馬が続いているので次にチャンスをいただけるなら結果を出したいと述べた[16]

10月15日、2025ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドの騎乗予定騎手変更が発表された。出場を予定していた小林美駒が負傷のため、10月23日の大井競馬場で2鞍騎乗が決まった[17]

10月16日、2025ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドが川崎競馬場で行われた。第1戦は7着だったが第2戦でメイワノワ(川崎・河津裕昭厩舎)に騎乗して中央・地方通じて初勝利を挙げた[18]。 レース後に行われた勝利騎手インタビューでは初勝利について馬に感謝の気持ちでいっぱいと述べた。また先頭でゴールした時の気持ちを聞かれると、嬉しい気持ちとともに「前走乗っていた騎手や調教師の先生が馬のことを説明してくださって、ここまで馬をつくってくれた方々に感謝の気持ちが大きかった」と続けた。[19]。インタビュー後の記念撮影では初勝利のプラカードを持った同期の上里直汰石神深道佐藤翔馬が登場。第1戦を制した長浜鴻緒も加わって初勝利を祝福した[注釈 4]。 この勝利で合計49pt獲得して東日本のJRA所属騎手で暫定2位に浮上[21]

10月23日、小林美駒の代わりに出場が決まった大井競馬場での2025ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドは合計50pt獲得して東日本のJRA所属騎手で遠藤汰月と並ぶ暫定5位タイに後退[22]

10月26日、東京競馬7レースで自厩舎のタマモカンパネラに騎乗。JRA初勝利への期待からデビュー以来初めて1番人気に支持されたが、レースではスタートで出遅れ、大外を回って伸びてきたが4着。またも初勝利はお預けとなった。

10月30日、2025ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド最終戦が浦和競馬場で行われた。第1戦で2着、第2戦は6着に入線。合計70pt獲得して東日本地区JRA所属騎手2位でファイナルラウンド進出を決めた[23][24]。 ファイナルラウンドは12月17日に園田競馬場、12月20日に中京競馬場にて行われる。

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人物

趣味はダンス、ピアノ、音楽鑑賞。座右の銘は「敵は己の中にあり」。好きな芸能人は高橋文哉。特技はピアノと変顔で、競馬学校卒業式でも特技の変顔を披露した[25]

目標とする騎手に永島まなみホリー・ドイルを挙げている。

騎乗成績

概要

さらに見る 日付, 競馬場・開催 ...

出典: JRA日本中央競馬会 騎手名鑑の過去成績、南関東4競馬場公式ウェブサイトより

脚注

関連項目

外部リンク

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