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谷口克広
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谷口 克広(たにぐち かつひろ、1943年4月10日[1] - 2021年11月24日[1])は、日本の歴史家・戦国史研究家。専門は戦国史。織田信長についての研究・著作を多数発表し、「信長研究の大家」[2][1]「信長研究の第一人者」[3][4]と評される。
略歴
1943年(昭和18年)4月10日、北海道室蘭市生まれ[5][1][6]。北海道室蘭清水丘高等学校を経て、1966年(昭和41年)横浜国立大学教育学部卒業[5]。
東京都内の中学校教員(浜川中学校[5]、港南中学校教諭など)や横浜市役所職員として勤務しながら、在野の研究者として歴史研究と執筆活動を行った[7][1]。
2021年11月24日、室蘭市内の病院で誤嚥性肺炎により死去した。満78歳[6][1]。
業績
主として信長とその周辺について多数の著書がある。特に『織田信長家臣人名辞典』は、他に類書がなく信頼性も高いことから、奥野高廣・岩沢愿彦校注『信長公記』(角川文庫)や奥野高廣著『織田信長文書の研究』と並び、信長の研究における必携の文献の一つとなっている[8][1]。谷口の一連の著作は、良質な史料にこだわり、また文章が読みやすかった点が評価されていた[1]。
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著書
学術論文
- 「『御長』なる人物について」『日本歴史』316号、1974年。
- 「太田牛一著『信長記』の信憑性についてー日付の考証を中心としてー」『日本歴史』389号、1980年。
- 「織田信忠軍団の形成と発展」『日本歴史』419号、1983年。
- 「安藤伊賀守守就と平左衛門尉定治」『日本歴史』446号、1985年。
- 「元亀年間における信長の近江支配体制についてー織田宿将の分封支配をめぐってー」『日本歴史』471号、1987年。
- 「織田信長文書の年次について―奧野高広氏著『織田信長文書の研究』所収文書の年代比定再考ー」『日本歴史』529号、1992年。
- 「本能寺の変をめぐる最近の研究動向」『歴史評論』632号、2002年。
単著
- 『殿様と家臣:信長に仕えた男たちの幸運と不運』 (イースト・プレス、1995年)
- 『織田信長家臣人名辞典』(監修:高木昭作、吉川弘文館、1995年)
- 第2版、2010年。
- 『秀吉戦記:天下取りの軌跡』 (集英社、1996年/学研M文庫、2001年)
- 『信長の親衛隊:戦国覇者の多彩な人材』(中公新書、1998年)
- 『信長・秀吉と家臣たち:歴史に学ぶ』(日本放送出版協会、2000年)
- 『目からウロコの戦国時代:史料から読み解く、武将たちの本当の舞台裏』(PHP研究所、2000年)
- 『織田信長合戦全録:桶狭間から本能寺まで』(中公新書、2002年)
- 『目からウロコの戦国時代:史料から読み解く、武将たちの真相』(PHP文庫、2003年)
- 『信長軍の司令官:部将たちの出世競争』(中公新書、2005年)
- 『信長の天下布武への道』(吉川弘文館(戦争の日本史13)、2006年)
- 『検証本能寺の変』(吉川弘文館、2007年)
- 『信長と消えた家臣たち:失脚・粛清・謀反』(中公新書、2007年)
- 『尾張・織田一族』(新人物往来社、2008年)
- 『信長の天下所司代:筆頭吏僚村井貞勝』(中公新書、2009年)
- 『信長・秀吉と家臣たち』(学研新書、2011年)
- 『信長と家康:清洲同盟の実体』(学研新書、2012年)
- 『信長と家康の軍事同盟 : 利害と戦略の二十一年』(吉川弘文館(読みなおす日本史)、2019年12月)ISBN 9784642071116 - 【改題】「補論」追加、出版社変更、単行本で再刊
- 『信長の政略:信長は中世をどこまで破壊したか』(学研パブリッシング、2013年)
- 『信長と将軍義昭 : 連携から追放、包囲網へ』(中公新書、2014年8月)ISBN 9784121022783
- 『織田信長の外交』(祥伝社新書、2015年11月)ISBN 9784396114428
- 『天下人の父・織田信秀 : 信長は何を学び、受け継いだのか』(祥伝社新書、2017年4月)ISBN 9784396115012
共編書
- 『織田信長軍団100人の武将』岡田正人との共著(新人物往来社、2009年)
- 『信長関係文献目録』信長資料集編集委員会, 岐阜市歴史博物館編(責任編集)岐阜市歴史博物館 2011
監修
- 『信長聖地巡礼手帖 : 織田信長ゆかりの地を訪ねるためのスペシャル・ガイド!』(世界文化社、2020年4月)ISBN 9784418202058
- 『織田信長戦国武将大事典』(講談社(講談社ポケット百科)、2020年12月)ISBN 9784065221501
DVD
- 『謀反なり!明智光秀』(GPミュージアムソフト(戦国武将シリーズ)、2011年) - 解説で出演
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出典
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