ローズベンガル (rose bengal) は、色素の一種で、食品や生体試料などを赤色に着色するために用いる着色料。タール色素に分類される合成着色料である。ナトリウム塩は食用赤色105号として食品添加物の指定を受けている。旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[1]。
概要 ローズベンガル, 識別情報 ...
ローズベンガル |
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4,5,6,7-Tetrachloro-3′,6′-dihydroxy-2′,4′,5′,7′-tetraiodo-3H-spiro[[2]benzofuran-1,9′-xanthen]-3-one |
別称
- C.I. 45440
- C.I. Acid Red 94
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識別情報 |
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ChEMBL |
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ChemSpider |
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ECHA InfoCard |
100.021.813 |
EC番号 |
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UNII |
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InChI=1S/C20H4Cl4I4O5/c21-9-7-8(10(22)12(24)11(9)23)20(33-19(7)31)3-1-5(25)15(29)13(27)17(3)32-18-4(20)2-6(26)16(30)14(18)28/h1-2,29-30H Key: IICCLYANAQEHCI-UHFFFAOYSA-N
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O=C(O1)C2=C(C(Cl)=C(Cl)C(Cl)=C2Cl)C31C4=C(C(I)=C(O)C(I)=C4)OC5=C(I)C(O)=C(I)C=C53
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特性 |
化学式 |
C20H4Cl4I4O5 |
モル質量 |
973.67 g mol−1 |
危険性 |
GHS表示: |
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Warning |
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H315, H319, H335 |
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P261, P264, P271, P280, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P321, P332+P313, P337+P313, P362, P403+P233, P405, P501 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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ローズベンガルの構造は、フルオレセインが持つ水素8個を塩素4個とヨウ素4個で置換したものである。カリウム塩もまた、着色料として用いられる。
光反応において光増感剤として用いられる。基底状態である三重項状態の酸素分子から、光照射により一重項酸素を発生させる際にローズベンガルが添加される。