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高速動車組列車

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高速動車組列車(俗称:G列車)は、中国鉄路列車種別の1つであり、高速鉄道路線において、最高速度300km/h~350km/hで走行する列車である。

沿革

同種別は、2009年4月1日に中国鉄道部によって制定された。列車番号はG+4桁までの数字で表され、このうちG1-G4998は各国家鉄路局中国語版の管轄線区を跨ぐ列車であり、G5001-G9998は各鉄路局管轄線区内で運行される列車である。300km/h以上で走行する高速動車組列車の一番列車は、武広旅客専用線のG1001列車である。この列車は、2009年12月26日に1220人の乗客を乗せ、武漢駅から広州北駅までの1069kmを2時間46分で走破し、表定速度341km/hを記録した[1][2]。武広旅客専用線の開通を皮切りに、G列車はその後次々に開通した京滬高速鉄道京港旅客専用線哈大旅客専用線といった高速鉄道路線において、数百から千キロ超に及ぶ都市間を高速で結ぶ列車として、陸上交通を用いた日中の長距離移動の速達化に貢献した。高速鉄道の総延長は2021年に赤道の長さに相当する4万kmに達し[3]、G列車は初運行から僅か10年程度で中国各地における陸上交通の主力となった。

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運行形態

G列車は、京滬高速鉄道[4]、京広高速鉄道[5]京瀋旅客専用線[6]杭長旅客専用線[7]において最高速度350km/hで運行されており、2025年現在、旅客営業を行う列車としては世界最速を誇る[8]。京広高速鉄道で運行される京武高速列車中国語版の最速達便は、武漢駅から北京西駅の1229kmを3時間48分で走破し[9]、表定速度は323.4km/hに達する[10]。これは、TGV東北新幹線の最高速度320km/hを上回るスピードである。また、北京西駅と昆明南駅を結ぶ京昆高速列車中国語版の運行距離は2760kmであり、高速鉄道の列車としては世界最長である[11]

G列車の運行形態は、表定速度や運行距離が世界有数のこの様な列車から、多くの駅に停車して沿線各地の細かな流動に応える列車、同じ都市を起終点とする循環列車[12]、一駅区間のみを運行する列車[13]まで多種多様であり、需要に応じてあらゆる運用が組まれている。また、2024年からは寝台列車である京港寝台高速列車中国語版滬港寝台高速列車中国語版が運行を開始し、動車組列車と共に夜間移動の需要にも応えるようになった。

通常G列車は最高速度300km/h以上の列車だが、例外として深圳-香港間の深港高速列車中国語版、福州-香港間の福港高速列車中国語版、厦門-香港間の厦港高速列車中国語版、汕頭-香港間の汕港高速列車中国語版[14]などの列車は、全ての経由路線の最高速度が250km/h以下でありながら「G列車」を名乗っている[15]

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使用車両

最高速度300km/h以上での運用が可能な和諧号CRH2C型、CRH3C型、CRH380系列と、復興号CR400AF型、 CR400BF型が用いられる。なお、深圳-香港間の列車の様な最高速度250km/h以下の列車に関しては、例外的にCRH1型やCR300AF型などの形式も用いられる。

列車番号

関連項目

脚注

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