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魚鱗癬
先天的、または後天的な皮膚病の一種 ウィキペディアから
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魚鱗癬(ぎょりんせん、英語:Ichthyosis)は、皮膚病の一つ。魚の鱗のように皮膚の表面が硬くなり、剥がれ落ちる病気。
遺伝子異常による皮膚表面角質の形成障害が原因と考えられており、特にケラチン1や10の遺伝子異常に起因することが示唆されている[1][2]。夏は特に体温調節が難しく、根本的な治療法はまだ見つかっていない。日本においては、厚生労働省の定める小児慢性特定疾病の対象に先天性魚鱗癬が含まれている[3]。伝染性は全くないが、外見の印象が強い症状であるため、差別・偏見の問題がある。
呼称
現代医学の知見とは異なるが、言葉としての日本語名「魚鱗癬」は、「魚」の「鱗」様の「癬(たむし)」、すなわち「魚の鱗のような状態になる、たむし(体部白癬)」との原義がある。
英語名 ichthyosis、および、ギリシア語名 Ιχθύαση は、古代ギリシア語「ichthӯo- (仮名転写:イクテューオ…。cf. ichthӯs[注 1]、意:of fish、魚の…)」と、同じく「condition、状態」を表す語を作るギリシア語接尾辞である「-ōsīs (…オーシース。cf. -osis, la:-osus)」を連結した合成語であり、「魚の状態のもの、魚状のもの」、転じて「魚様の症状」との含意がある。
なお、英語名の発音[ìkθióusis]を仮名転写するなら、「イクシオウシス」が近似(元の古代ギリシア語音では「イクテューオーシース」)。
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分類
先天性(遺伝性)魚鱗癬
尋常性魚鱗癬
伴性遺伝性尋常性魚鱗癬
水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症
葉状魚鱗癬
- [ようじょう ぎょりんせん]
- 非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症の一つで、トランスグルタミナーゼ1遺伝子の変異によりおこる。
道化師様魚鱗癬
後天性魚鱗癬
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対策
日本
水疱型と非水疱型は、国の小児慢性特定疾患研究事業に認定されており18歳未満、治療継続の場合は20歳未満まで、医療費補助を受けることができた[6]。その後、小児慢性特定疾病対策事業へと変遷し[7]、皮膚疾患のカテゴリとして先天性魚鱗癬が全般的に含まれるようになった[7]。令和元年(2019年)7月5日現在、治療助成の対象となる疾病の程度としては、「感染の治療で抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬等の投与が必要となる場合」と規定されている[3][7]。この助成の法的根拠は、児童福祉法 第21条の5に求めることができる[8]。
また小児に限らず、厚生労働省が定める指定難病にも先天性魚鱗癬が含まれている(平成27年7月1日施行分の告示番号「160」)[9]。
脚注
関連項目
外部リンク
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