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076型強襲揚陸艦
中国人民解放軍海軍の強襲揚陸艦 ウィキペディアから
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076型強襲揚陸艦(076がたしゅうようりくかん、英: 076-class landing helicopter assault、中: 076型两栖攻击舰)は、中国人民解放軍海軍が建造している強襲揚陸艦(LHA)の艦級。NATOコードネームはユイラン型(英: Yulan-class landing helicopter assault)[注 1]。一番艦から四川級とも呼ばれる。
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来歴
2020年7月、076型に関連する公式提案依頼書(RFP)「XX6プロジェクト」がインターネット上で公開され、CATOBAR方式の揚陸艦建造中であることが認知された。
1番艦の建造は上海の滬東中華造船が、2023年に市内の旧造船所から長興島の江南造船(空母福建を建造)の隣に移転するのとほぼ同時に開始された。同時期に旧造船所では075型4番艦を並行建造している。
2024年12月27日、当初予定されていた2025年よりだいぶ早く進水。中国海軍では就役時に命名がおこなわれるのが一般的な中、空母福建同様に艦名が「四川」であることが公開される[1]。
2025年9月にカタパルトの設置が完了し、作業小屋が撤去される。10月にはそれまで艤装を行っていたのと対岸の岸壁に移動して長江側に艦首を向けており、甲板上に設置されたダミーペイロードカーやジェット・ブラスト・ディフレクターを作動さるなど、カタパルトの射出試験が行われた可能性がある[2]。11月に1度目の海上公試を開始[3]。
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設計
075型同様に全通飛行甲板と航空機格納庫、車両甲板とそれに直通するウェルドックを備える。
艦橋は前後に分かれた「ツイン・アイランド」方式を採用[4]。マストには回転式デュアルバンドAESAレーダーが搭載される。
主機関は統合電気推進を採用し、21MWガスタービン発電機2基と6MWディーゼル発電機6基によって生成される電力で稼働する。
航空運用能力
船体の拡大で航空機運用能力が強化され、WZ-7、GJ-21などの無人戦闘攻撃機(UCAV)の艦載型を効率よく運用するための電磁式カタパルトとアレスティング・ギアが搭載される。
幅広な飛行甲板の左舷が滑走路、右舷が駐機場となっており、試験航海の仮マーキングではヘリパッドが8ヵ所(滑走路に6ヵ所、駐機場に2ヵ所)設定されている。滑走路の艦首側にカタパルトとジェット・ブラスト・ディフレクターが1セットがあり、滑走路上の前から5番目のヘリパッドの位置に3索のアレスティング・ギアと緊急用のバリケード・ネットを備える。カタパルトの全長は福建に搭載されているものと同サイズであり、ヘリコプターやドローンの運用を主軸に、オプションでJ-35などの有人戦闘も運用可能と推測されている。
エレベーターは前部がインボード式、後部が艦尾半デッキサイド式だった075型と異なり、前後エレベーターは二つともデッキサイド式(前部が右舷ツインアイランドの間、後部が左舷艦尾付近)となった。また複数の兵装用エレベーターを持つ。
2023年12月、武漢市にある実物大の空母モックアップに、GJ-11あるいはその発展型と見られるモックアップが設置されていることが衛星画像で確認され、軍事ライターのトーマス・ニューディック氏は、これは実験段階に過ぎないものの人民解放軍海軍にGJ-11が配備される可能性があると指摘している。2025年9月の軍事パレードでは海軍型のGJ-21が公開された。
輸送揚陸能力
船尾に上陸用舟艇やエア・クッション型揚陸艇が収容できるウェルドックが設置されている。
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比較表
同型艦
2025年時点で1隻が公試中。
脚注
参考文献
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