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1961年モナコグランプリ

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1961年モナコグランプリ
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1961年モナコグランプリ (1961 Monaco Grand Prix) は、1961年のF1世界選手権の開幕戦として、1961年5月14日モンテカルロ市街地コースで開催された。

概要 レース詳細, 日程 ...

レギュレーションの変更に伴い、エンジンの最大排気量が1.5Lとなった最初のレースである[1]

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レース概要

要約
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ロブ・ウォーカー・レーシングチームロータス・18をドライブするスターリング・モスが優勝した。

1958年末、FIAが1961年からエンジンの最大排気量を従来の2.5Lから1.5Lに引き下げ、かつ最低重量を450kgとするレギュレーションの変更を発表した時、イギリス勢は即座に2.5L存続運動を行った。1959年から1960年にかけて、クーパーを筆頭にロータスBRMといったイギリス勢が勢力を増し、参加者の大多数を占めるまでになったことでイギリス勢は2.5Lが継続されると信じて疑わなかったが、本当に1.5Lに変更されることに気づいた時にはもう手遅れだった。一方、フェラーリは1.5Lへの変更に向けて、本格的なミッドシップの新車156V型6気筒、バンク角を従来の65度から120度に変更)を投入するなど準備を着々と進めていた。イギリス勢にとっての救いは、1957年から1960年F2規定(最大排気量1.5L)がほぼそのままF1へ移行された[2]ことで、旧型F2マシンとクライマックスFPFエンジン(改良型Mk2仕様、1.5L直列4気筒)で急場をしのぐことができたことだった[3]。BRMは自製1.5Lエンジンの完成が遅れたため、クライマックスFPFエンジンを使わざるをえなかった[4]スターリング・モスは馬力不足[5]を少しでも補おうと、マシンの軽量化のためにロータス・18のサイドパネルを外して本レースに臨んだほどだった[6]

予選

本レースは予選方式が通常の最速16台から変更され、ワークス・チームの主要ドライバー2人(ポルシェヨアキム・ボニエダン・ガーニー、BRMのグラハム・ヒルトニー・ブルックス、クーパーのジャック・ブラバムブルース・マクラーレン、ロータスのジム・クラークイネス・アイルランド、フェラーリのフィル・ヒルヴォルフガング・フォン・トリップス)とモナコGPの過去の勝者(モス(ロブ・ウォーカー・レーシングチームのロータス)とモーリス・トランティニアンスクーデリア・セレニッシマのクーパー))は無条件で決勝への出場権が与えられた。残りの4枠と全16台のグリッド順は練習走行のタイムで争われることになり、リッチー・ギンサー(フェラーリ)、ハンス・ヘルマン(ポルシェ)、ジョン・サーティースヨーマン・クレジット・レーシングチームのクーパー)、ミハエル・マイスクーデリア・コロニアのロータス)が決勝に進出した。アイルランドは練習走行中に負傷したため、クリフ・アリソンBRPのロータス)が繰り上がりで決勝に進出した[7][8]ポールポジションは最速タイムを出したモスが獲得した。インディ500との掛け持ちで出走したブラバムは練習走行で最下位のタイムだったが、決勝出場権を得ていたため最後尾スタートとなった。

決勝

ギンサーが好スタートを切り、クラークとモスを従えていく。クラークは燃料ポンプのトラブルで順位を落としていく。ギンサーは14周目にモスとボニエに抜かれ3位に後退した[7]。レースが4分の1に達した時、モスは非力なロータス・18で10秒のリードを築いたが[9]、フィル・ヒルとボニエがその差をじわじわと詰めていき、レースの半分に達したときには8秒、60周目には3秒にまで縮まった。ギンサーは75周目に2位へ上がり、フェラーリ・156のパワーに物を言わせてモスとの差を詰めようとしたが、モスもギンサーと同じタイムを出して首位を譲らずフィニッシュした[10]

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エントリーリスト

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追記
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結果

予選

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追記
  • ^1 - 予選の結果に関係なく決勝出場権が与えられた[7]
  • ^2 - 予選の結果により決勝進出[7]
  • ^3 - アイルランドは予選中のアクシデントで負傷したため決勝に出走せず[7]
  • ^4 - アリソンはアイルランドの負傷により繰り上がりで決勝へ進出した[7]
  • ^5 - 予選不通過

決勝

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脚注

参照文献

外部リンク

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