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2ユーロ記念硬貨
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2ユーロ記念硬貨(2ユーロきねんこうか)は、2004年より全てのユーロ圏で通常の2ユーロ硬貨と同様に使用できる法定通貨として全ユーロ圏の国々から発行されている2ユーロの記念硬貨である。主に歴史的な記念日を祝うためや現在の特別重要な行事に注目を集めるために作られる。
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2004年3月にギリシャより発行された2004年アテネオリンピックの記念硬貨を皮切りにユーロ圏の様々な国から記念硬貨が発行され、ユーロ圏の拡大も相まってその数は2023年末時点で513種類にも及ぶ。2ユーロ記念硬貨とは別に、公式に収集用の硬貨とされる貴金属で作られた記念硬貨(額面価格は2ユーロよりも高い)も多く存在する[1]。
規約と制限
記念硬貨の基礎は2004年1月1日にユーロ硬貨の表側の変更の禁止が欧州理事会において撤回されたことがはじまりである。[2] しかし、記念硬貨の発行には多くの制約が存在する。
デザインについては2つの制約がある。1点目は硬貨の裏側を変更してはいけないことである。各国独自でデザインしている表側だけ変更が許される。もう1つは、各国の記念硬貨でない、標準のデザインは早くても2008年までは、硬貨に描かれている首長が変わらない限り変更してはいけない(モナコのレーニエ3世とバチカンのヨハネ・パウロ2世が2005年に死去したため、2006年にデザインが変更された)ことである。硬貨のデザイン変更の禁止期間は2008年に延長するかどうか見直しが行われる。
そのほかの規約として、記念硬貨の発行量に関する制限がある。各国で1年に発行できる記念硬貨は1種類だけ、さらに€2の硬貨でなくてはならない。記念硬貨を発行する量は、年間流通量に対して以下の2つの条件を越えてはいけない。
- ユーロ圏全ての€2硬貨の流通量の0.1パーセント。この制限は非常に重要で特筆すべきイベントの場合は2.0パーセントまで例外的に変更できる。その場合、発行した国は向こう4年間は新たな記念硬貨の発行を控えなくてはならない。
- 記念硬貨を発行する国の€2硬貨の流通量の5.0パーセント。
硬貨のデザインに関して後から2つのガイドラインが加えられた[3]。記念硬貨を発行する国は、表側に正式名または略称を表示することで明確に識別できるようにしなければならない。また、共通デザインの裏側に既に記述されている名前や通貨単位は表側で繰り返さないようにする必要がある。
追加された内容は遡って適用はされず、新しいデザインにのみ適用される。つまり、新たにユーロ圏に加わった国の通常の硬貨と2006年以後に発行される€2記念硬貨が対象である。しかし、5つの国(オーストリア、ベルギー、フィンランド、ドイツ、ギリシャ)の硬貨デザインはこのルールに従っていないため近い将来変更しなければならない。フィンランドは2007年に[4]、ベルギーは2008年に既に実施している。
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発行された硬貨
要約
視点

37~40回
33~36回
29~32回
25~28回
21~24回
17~20回
13~16回
9~12回
5~8回
1~4回
2024年11月時点で、ユーロ圏の全ての国(20カ国)と4つのミニ国家(モナコ、サンマリノ、バチカン、アンドラ)が最低でも1枚以上の2ユーロ記念硬貨を発行している。発行されたデザインはEU公式ジャーナルに公表される。
硬貨の市場で取引される価格は額面価格よりも高く、一般的に3ユーロから12ユーロである。サンマリノとバチカンが発行した硬貨は例外的な存在である。前者は30ユーロから40ユーロで取引され、後者は100ユーロ以上の値が付くことが殆どである。
発行された主な記念硬貨
全てのユーロ圏で共通発行された記念硬貨
- 2007年 - ローマ条約締結50周年
- 2009年 - 欧州連合の経済通貨統合10周年
- 2012年 - ユーロ貨幣導入10周年
- 2015年 - 欧州旗制定30周年
- 2022年 - エラスムス計画35周年
これらの記念硬貨の図柄は各国で共通しており、唯一の相違点は書かれたテキストの言語と発行国の名前、ミントマークのみとなっている。ただ、例外としてルクセンブルクは法律により発行される硬貨に必ず大公の肖像を描かなければならない為、大公の肖像が高度な潜像を用いて記念硬貨の図柄の一部を置き換える形で描かれている。
ドイツ連邦州シリーズ
ドイツは2006年から記念硬貨のシリーズDie 16 Bundeslander der Bundesrepublik Deutschland (ドイツの16の連邦州)を開始した。各州が発行する順序は連邦参議院で決定された[5]。
→詳細は「ドイツのユーロ硬貨」を参照
各国の発行記録
(2023年末現在)
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発行された硬貨の一覧
要約
視点
2004年
2005年
2006年
2007年
ローマ条約調印50周年記念硬貨
2008年
2009年
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脚注
参考文献
外部リンク
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