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2ユーロ記念硬貨

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2ユーロ記念硬貨
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2ユーロ記念硬貨(2ユーロきねんこうか)は、2004年よりユーロ圏の国々から発行されている2ユーロ記念硬貨である。主に歴史的な記念日を祝うためや現在の特別重要な行事に注目を集めるために作られる。

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2ユーロ記念硬貨

2004年3月にギリシャより発行された2004年アテネオリンピックの記念硬貨を皮切りに毎年ユーロ圏の様々な国から記念硬貨が発行されている。2ユーロ記念硬貨とは別に、公式に収集用の硬貨とされる貴金属で作られた記念硬貨(額面価格は2ユーロよりも高い)も多く存在する[1]

規約と制限

記念硬貨の基礎は2004年1月1日にユーロ硬貨の表側の変更の禁止が欧州理事会において撤回されたことがはじまりである。[2] しかし、記念硬貨の発行には様々な制約が存在する。

デザインについては「硬貨の裏側(額面数字が描かれた面)を改変してはならない」という制約がある。各国独自でデザインしている表側のみ変更が許される。また、2008年までは「(記念硬貨ではない)標準のデザインの変更は、硬貨に描かれている首長が変わらない限り許されない」というもう1つの制約があった(モナコレーニエ3世バチカンヨハネ・パウロ2世が2005年に死去したため、2006年にデザインが変更された)。

そのほかの規約として、記念硬貨の発行量に関する制限がある。各国で1年に発行できる記念硬貨は2種類のみ(2013年までは1種類)、さらに€2の硬貨でなくてはならない。記念硬貨を発行する量は、年間流通量に対して以下の2つの条件を越えてはいけない。

  • ユーロ圏全ての€2硬貨の流通量の0.1パーセント。この制限は非常に重要で特筆すべきイベントの場合は2.0パーセントまで例外的に変更できる。その場合、発行した国は向こう4年間は新たな記念硬貨の発行を控えなくてはならない。
  • 記念硬貨を発行する国の€2硬貨の流通量の5.0パーセント。

硬貨のデザインに関して後から2つのガイドラインが加えられた[3]。記念硬貨を発行する国は、表側に正式名または略称を表示することで明確に識別できるようにしなければならない。また、共通デザインの裏側に既に記述されている名前や通貨単位は表側で繰り返さないようにする必要がある。

追加された内容は遡って適用はされず、新しいデザインにのみ適用される。つまり、新たにユーロ圏に加わった国の通常の硬貨と2006年以後に発行される€2記念硬貨が対象である。しかし、5つの国(オーストリア、ベルギー、フィンランド、ドイツ、ギリシャ)の硬貨デザインはこのルールに従っていないため近い将来変更しなければならない。フィンランドは2007年に[4]、ベルギーは2008年に既に実施している。

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発行された硬貨

要約
視点
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2ユーロ記念硬貨を発行した国と発行回数
  37~40回
  33~36回
  29~32回
  25~28回
  21~24回
  17~20回
  13~16回
  9~12回
  5~8回
  1~4回

2025年11月時点で、発行された数は574種類にも及ぶ。ユーロ圏の全ての国(20カ国)と4つのミニ国家モナコサンマリノバチカンアンドラ)が最低でも1枚以上の2ユーロ記念硬貨を発行しており、この内2004年から毎年欠かさず1種類以上の記念硬貨を発行している国は5カ国(フィンランド、イタリア、ルクセンブルグ、サンマリノ、バチカン)である。記念硬貨のテーマはその国の偉人や記念日にまつわるもの(生誕○○周年など)が多いが、それとは別に国の各都市の代表的な建造物・史跡をテーマとした硬貨をシリーズ形式で発行している国(ドイツ、クロアチア、スペインなど)や国の君主をテーマとした硬貨を初年度から発行し続けている国(ルクセンブルグ)も存在するなど、選定されるテーマは国ごとに大きく異なり、自由度が高い。

硬貨の市場で取引される価格は額面価格よりも高くなる傾向にあり、一般的に3ユーロから12ユーロである。サンマリノとバチカンが発行した硬貨はその希少価値から特にプレミアが付きやすく、前者は30ユーロから40ユーロで取引され、後者は100ユーロ以上の値が付くことが殆どである。

発行された主な記念硬貨

全てのユーロ圏で共通発行された記念硬貨

これらの記念硬貨の図柄は各国で共通しており、唯一の相違点は書かれたテキストの言語と発行国の名前、ミントマークのみとなっている。ただ、例外としてルクセンブルクは法律により発行される硬貨に必ず大公の肖像を描かなければならない為、大公の肖像(2022年は大公のモノグラム)が高度な潜像を用いて記念硬貨の図柄の一部を置き換える形で描かれている。なお、これらの記念硬貨は欧州連合の加盟国ではない4つのミニ国家からは発行されていない。

ドイツ連邦州シリーズ

ドイツは2006年から記念硬貨のシリーズDie 16 Bundeslander der Bundesrepublik Deutschland (ドイツの16の連邦州)を開始した。各州が発行する順序は連邦参議院で決定された[10]

各国の発行記録

(2023年末現在)

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発行された硬貨の一覧

要約
視点

これまでに発行されたすべての記念硬貨の記録・詳細については欧州中央銀行のホームページを参照のこと。

2004年

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2005年

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2006年

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2007年

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ローマ条約調印50周年記念硬貨

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2008年

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2009年

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脚注

参考文献

外部リンク

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