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2017年ドイツ連邦議会選挙
ドイツ連邦議会選挙 ウィキペディアから
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2017年ドイツ連邦議会選挙(2017ねんドイツれんぽうぎかいせんきょ、ドイツ語: Bundestagswahl 2017)は、ドイツ連邦共和国の立法府であるドイツ連邦議会(Deutscher Bundestag)を構成する議員を選出するために行われた選挙で、2017年9月24日に投票が行われた。
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概要
連邦議会議員の任期満了に伴って行われた選挙である。メルケル首相が4期目続投を目指して出馬し、第3次メルケル内閣に対する評価が問われた。
2015年にシリア内戦などにより欧州に難民が押し寄せた際(2015年欧州難民危機)に、国内に反対論もある中でメルケル首相は大量の難民を受け入れており、今回の選挙でも難民問題が大きな争点となった[1]。
基礎データ
- 連邦首相:アンゲラ・メルケル(CDU)
- 与党:CDU/CSU+SPD
- 選挙事由:任期満了
- 法定定数:598議席
- 選挙区の定数:299議席
- 選挙制度:小選挙区比例代表併用制
- 選挙権/被選挙権者:共に満18歳以上のドイツ国民
- 投票:選挙区候補投票(Erststimmen)と政党名簿投票(Zweitstimmen)の二票制。
- 当選者決定方法
- 小選挙区は最多得票を得た候補が当選。
- 全体議席は政党名簿投票の結果によって決められるが、少数政党乱立防止の観点から、1:政党名簿投票で有効得票総数の5%以上を獲得、2:小選挙区で3名以上の当選者を出した。いずれかの要件を満たした政党にのみ議席配分される。
- 小選挙区当選者が比例配分議席を上回った場合は「超過議席」となる。
- 在外投票制度:あり。下記のいずれかの要件を満たした場合に選挙権を有する。所定期間内にドイツ国内の管轄市町村の選挙人名簿に登録が必要。
- 満14歳以上の年齢において、最低でも3ヶ月継続的にドイツに居住したことがあり、25年を越える年月を経過していない者
- 居住要件を満たさずとも、ドイツの政治情勢に通じ、その影響を受ける者。
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主要政党
与党
野党
- 左翼党(Die Linke)
- 旧・東ドイツにおける支配政党であったドイツ社会主義統一党の後継政党である民主社会党とSPD最左派が結成したWASG(労働と社会的公正のための選挙オルタナティブ)が合同して結成された政党。
- 同盟90/緑の党(B90/Gr)
- 環境主義政党の緑の党と東ドイツにおける民主化運動の活動家によって結成された同盟90が合同して結成された政党。
- 自由民主党(FDP)
- 自由主義を掲げる中道政党。前回2013年選挙では阻止条項(政党名簿投票における得票率5%)を下回る得票に留まり連邦議会における議席を喪失。
- ドイツのための選択肢(AfD)
- 2013年2月に結成された政党で、ドイツのEU離脱の他、難民の受け入れに反対する姿勢を鮮明にするなど、右派的な色彩が強い。結党直後に行われた前回選挙では阻止条項に僅かに届かず議席確保は出来なかったが、当時の連立与党であったFDPに迫る支持を集めた。
世論調査

選挙結果
要約
視点
選挙の結果、全709議席の内、メルケル首相与党のCDU/CSUが246議席(前回311議席)を獲得して第1党となり、メルケルは首相4期目の続投が確実となった[2]。続いて、中道左派の社会民主党が153議席(前回192議席)で第2党となった[2]。しかしCDU/CSUの得票率は1949年以来最低、社会民主党の得票率は1933年以来最低となり、それに応じて両党とも前回から議席を大幅に減らす格好となった[2]。
続いて、難民の受け入れに反対する新興の右派政党「ドイツのための選択肢」が94議席を獲得し、連邦議会に初めて議席を確保すると同時に、第3党に躍進した[2]。又、自由民主党は先の選挙では当選者が出なかったため、4年ぶりに連邦議会の議席を回復した。こういった結果に基づいて1953年以来初の7党議会が存在する状態となった[3]。
- 出典:“Wahl zum 19. Deutschen Bundestag am 24. September 2017”. 2018年3月24日閲覧。
- 出典:“Bundestagswahl 2017 - Zweitstimmen und Sitze in den Bundesländern”. 2018年3月24日閲覧。
- 出典:“Bundestagswahl 2017 - Zweitstimmen und Sitze in den Bundesländern”. 2018年3月24日閲覧。
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脚注
関連項目
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