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2021年ドイツ連邦議会選挙
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2021年ドイツ連邦議会選挙(2021ねんドイツれんぽうぎかいせんきょ、ドイツ語: Bundestagswahl 2021)は、2021年9月26日にドイツ連邦共和国で行われた連邦議会議員の総選挙である[2][3]。
当時現職だったアンゲラ・メルケル首相は、今回の選挙には立候補せず議員を任期満了で退任すると共に、首相の座を降りて政界を引退した[4][5]。
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概要
連邦議会議員の任期満了に伴って行われた選挙である。4期16年にわたって政権を担ってきたメルケル首相は、今回の選挙には出馬せず政界からの引退することを表明していたため[5]、後任の首相を決める選挙として国際社会からも高い関心を集めることとなった[6]。
選挙までの数か月間の世論調査では、各党の支持率が大きく動き史上まれにみる混戦となった。前回2017年の選挙後は、長らくキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が支持率でトップを保ってきていたが、2021年5月に同盟90/緑の党がはじめて首位の座を奪うこととなった。しかし、緑の党のベアボック党首に学歴詐称や著作の盗作疑惑などが発覚し、支持率は急落。一方でキリスト教民主同盟のラシェット党首は、ドイツ西部の洪水被災地を訪問した際に談笑している姿が報じられ、こちらも支持率を落とすこととなった。そうした中で、ドイツ社会民主党(SPD)は、首相候補のショルツ財務相が実務能力の高さと堅実な印象で人気を集め、支持率が急上昇し首位に躍り出た[7]。ただ投票直前には、キリスト教民主・社会同盟も追い上げもみせ、社会民主党との支持率差は1~3ポイントと拮抗し、最後まで予断を許さない様相を呈した[8]。
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選挙データ
大統領
- フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー(第12代)
内閣
投票日
改選数
- 709
- 法定定数:598
- 小選挙区:299
- 比例代表:299
- 超過議席:111
- 法定定数:598
選挙制度
- 小選挙区で3名以上の当選、または政党名簿投票で有効得票総数の5%以上を獲得、のいずれかの要件を満たした政党に議席が配分される(阻止条項)。
- 少数民族政党は阻止条項が適用されない。[注 5][9]
- 小選挙区当選者が比例配分議席を上回った場合は「超過議席」となる。
投票方法
- 秘密投票、単記投票、記号式、2票制(選挙区候補投票・政党名簿投票)
- 在外投票制度
- あり。下記のいずれかの要件を満たした場合に選挙権を有する。所定期間内にドイツ国内の管轄市町村の選挙人名簿に登録が必要。
- 満14歳以上の年齢において、最低でも3ヶ月継続的にドイツに居住したことがあり、25年を越える年月を経過していない者。
- 居住要件を満たさずとも、ドイツの政治情勢に通じ、その影響を受ける者。
選挙権・被選挙権
- 満18歳以上のドイツ国民
有権者数
- 61,168,234
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選挙活動
候補者は6,211名。このうち、1,284名は小選挙区単独、2,851名は政党単独で立候補した。2,076名の候補者が小選挙区と比例代表に重複立候補した[10]。
各党の筆頭候補
主要政党の筆頭候補及び党首は以下の通り。
選挙報道
世論調査

争点
2021年7月にドイツ西部を襲った洪水が甚大な被害をもたらし、気候変動対策が最大の争点に浮上した[17]。
主な争点
- 環境・気候変動対策
- 移民問題
- 新型コロナウイルス
選挙結果
要約
視点
選挙の結果、第4次メルケル政権で連立与党を構成した社会民主党が第1党に躍進し、メルケル首相が所属するキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)は第2党に転落した。また同盟90/緑の党も選挙前から大きく議席を増やしたことで第3党の位置を占め、さらに自由民主党(FDP)もこれに続いて議席を増やし第4党となった[18]。それ以外では左翼党(Linke)が半分近く議席を減らし、ドイツのための選択肢(AfD)も議席を減らした一方、60年ぶりに候補者を擁立した南シュレースヴィヒ選挙人同盟(SSW)が議席を獲得した。
いずれの政党も過半数の議席を獲得できず単独政権の樹立ができないため、二大政党のSPDとCDU/CSUがそれぞれ政権樹立に向けて、緑の党とFDPとの連立協議を進めていくことなった[19]。
結果、連立協議は難航したものの、11月24日にはドイツ社会民主党、同盟90/緑の党、自由民主党が連立政権樹立で合意し、オラフ・ショルツの次期首相就任が確実となった[20]。そして、12月8日に新政権のショルツ内閣が成立した。
党派別獲得議席
州別得票結果
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脚注
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