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BMTウェスト・エンド線
地下鉄路線 ウィキペディアから
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BMTウェスト・エンド線(BMT West End Line)はブルックリン区ボロー・パーク、ニュー・ユトレヒト、バス・ビーチおよびコニ―アイランドを走るニューヨーク市地下鉄Bディビジョンの路線である。各駅停車はD系統が終日全線を運行している。中央に急行線が敷かれた3線の路線で、急行停車駅も3駅あり、ベイ・パークウェイ駅以北で南行のR系統とW系統が朝ラッシュ時に数本のみ使用する。
開業前には地上をウェスト・エンド地上線が走っており、これを高架化したのが本線である。ニュー・ユトレヒト・アベニュー線と呼ばれることもあった。
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歴史
要約
視点
ウェスト・エンド線は元々はコニーアイランドへの地上路線で、ブルックリン・バス・アンド・コニー・アイランド鉄道(BB&CI)の路線であった[1]。デュアル・コントラクツ時代の1913年にニュー・ユトレヒト・アベニュー、86丁目、スティルウェル・アベニューの上を通り62丁目駅に至る高架線が建設され、1916年6月25日に開業した[2][3]。その後、1917年7月21日にコニー・アイランド駅まで全通した。BB&CIが持っていた地上線の路線運行権は維持され、各駅停車で路面電車の運行が行われた。
運行パターン


この路線は1916年の開業以来、マンハッタン橋を渡りBMTブロードウェイ線の急行線区間へと直通するBMT4番街線の急行列車(1924年に3系統と命名)を運行してきた。1950年代後半には、昼間の列車は4番街線の各駅停車区間とモンタギュー・ストリートトンネルを経由するようになり、深夜および日曜日の運行はコニー・アイランド駅と36丁目駅間のシャトル運行となった。1960年代初頭には、急行と各駅停車にそれぞれT系統(IND2番街線のものとは異なる)とTT系統の名称が与えられた。1967年末にクリスティー・ストリート連絡線が開通すると、マンハッタンとブロンクス経由のB系統がコニー・アイランドまで延長され、T系統とTT系統(いずれも4番街線で急行列車として運行)は廃止された。TT系統の深夜および日曜日のシャトル運行は1968年まで続いたが、同年B系統が終日運行に移行したため廃止された。B系統は深夜帯は4番街線で各駅停車として、それ以外の時間帯は急行列車として運行された。深夜運行は1976年に36丁目駅までのシャトル運行に縮小された。
2001年、マンハッタン橋の北側線路の改修工事に伴い、ブルックリンのB系統は新たなW系統に置き換えられた。W系統は深夜帯には36丁目駅まで、週末にはアトランティック・アベニュー/パシフィック・ストリート駅までシャトル運行を行った。2002年、コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅の改修工事により、当路線はターミナル駅への唯一の路線となり、W系統は週末と深夜帯に4番街線の各駅停車区間とモンタギュー・ストリートトンネルを経由してマンハッタンまで終日運行となった[4]。
2004年、マンハッタン橋の改修工事が完了し、W系統は延長されたD系統に置き換えられた。D系統は全時間帯に橋線を渡り、深夜帯以外は4番街線で急行列車として運行された。ブルックリンのD系統は、1967年以来運行していた(工事中の迂回運行期間を除く)ブライトン線ではなく、ウェスト・エンド線経由に変更された。これは、平日の時間帯以外に2つの短距離路線(B系統とD系統)を運行するのを避けるためである。計画では、B系統はブロンクスで平日にのみ運行し、ブライトン線(旧D系統)はブルックリンで平日にのみ運行することになっていた。つまり、B系統がブライトン線に移行したことで平日のみの運行が可能となり、コンコース線やウェスト・エンド線で深夜や週末に運行していたシャトル列車の運行が不要になったのである[5]。
もう一つの運行系統は「ウェスト・エンド短区間運転」で、ロウアー・マンハッタン地区のBMTナッソー・ストリート線と62丁目駅またはベイ・パークウェイ駅を結ぶ、ラッシュ時限定の各駅停車列車(4番街線直通)だった。1960年代初頭にTT系統の一部に組み込まれ、1967年に廃止された。
1987年、ブライトン線からウェスト・エンド線(ベイ・パークウェイ駅が終点)に移行したラッシュアワー時のM系統が、事実上この短区間運転の復活となった。1995年までは9番街駅が終点だったが、その後チェンバーズ・ストリート駅まで短縮された。2001年から2004年にかけては、マンハッタン橋の改修工事期間中、一時的に延長運行された。2010年、MTAの予算削減の一環として、ラッシュ時のM系統運行は廃止された。
2025年7月7日より、朝ラッシュ時に南行のR系統1便とW系統2便が36丁目駅からベイ・パークウェイ駅まで急行運転を行うことになり、急行線の定期列車が復活した[6][7]。シー・ビーチ線86丁目駅における回送列車の待機でN系統の遅延が頻発していたため、当路線の急行線に経路変更を行い遅延解消を図る狙いがある。
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マイルポストの表記
ウェスト・エンド線はBMT Dであるが、運行系統のD系統とは何の関係もない。
駅一覧
ポップカルチャーにて
ウェスト・エンド線は数々の映画やテレビドラマに登場している。
- 1971年の映画『フレンチ・コネクション』の有名な追跡シーン(地下鉄で逃亡する犯人を、その下を走る道路に沿って車で追跡する)はウェスト・エンド線で撮影された[8]。
- 1977年の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』ではジョン・トラボルタ扮するトニー・マネロがウェスト・エンド線下の86丁目を歩くシーンが登場する[8]。
- 1975年のテレビドラマ『Welcome Back』のオープニング・クレジットにもウェスト・エンド線が登場する[9]。
脚注
関連項目
外部リンク
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