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CTIレコード

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CTIレコード
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CTIレコードCTI Records)は、1967年にプロデューサーのクリード・テイラーによって創設されたジャズ・レコードレーベル。クリード・テイラーは、コマーシャリズムのジャズ制作者として知られた。

概要 CTIレコード, 設立 ...

ほとんどすべてのアルバムがテイラーによってプロデュースされた。また大部分のレコーディングはルディ・ヴァン・ゲルダーが行った。テイラーのコンセプトはジャズの大衆化であり、題材としてクラシック曲や、同時代のソウル・ミュージックも積極的に採り入れジャズにアレンジした。その成果としてCTIはクロスオーバーフュージョンの前身)のブームに先鞭をつけた。

代表的なハウスアレンジャーはクラウス・オガーマンドン・セベスキーボブ・ジェームスデイヴィッド・マシューズらである。ジャケット写真はその多くをピート・ターナーが撮影した。

1960年代後半には、クリード・テイラーはジャズを金儲けのツールと考えるようになり、ウェス・モンゴメリーに即興演奏を控えろと要求するまでになった。クリード・テイラーによる売れるジャズ・レコードをつくれとの要求に、ビル・エヴァンスはストレスを蓄積し、テイラーとの関係を断ち切ったと伝えられた。[1]1967年、A&Mレコード内にレーベルとして創設された時の名称「CTI」は正式には「Creed Taylor Issue」の頭文字だった。

1970年、CTIレコードとして独立時に「Creed Taylor Incorporated」または「Creed Taylor International」の略称とする。以降、カサブランカ系列から約90タイトルのアルバムを発売した。1973年には デオダートのシングル「ツァラトゥストラはかく語りき」が、ポップ・チャートの上位に入る大ヒットになった。

1978年、CBSに配給契約を移管した際、CBSに対して負債が生じ破産。この破産時に日本での原盤権はキングレコードが買い取った。本国アメリカではソニー・ミュージックエンタテインメントコロムビア・レコードが原盤権・マスターテープを保有。

この破産時、ボブ・ジェームスグローヴァー・ワシントン・ジュニアは、自身のリーダー作の原盤の買い取りを求め提訴し、CBSに勝訴。これによって両名は自身のリーダー作を、元の音源、デザインのままクリード・テイラーのサイン入りで、自身の所属レーベルに移行した。よって、ボブ・ジェームのリーダー作品はTappan Zeeレーベルの扱いとなり、この時期日本のソニーから発売。サブレーベルのクードゥ(KUDU)作品のうちグローヴァー・ワシントン・ジュニアのリーダー作品は、現在もモータウン(MoJazz)が販売している。

その後、日本においてはキングレコードのサポートがあり、1980年にフューズ・ワンのアルバムを発売しヒット。これを受けて更に第2弾アルバム『シルク』を発売。これらの経緯によってふたたび制作資金を得て1982年、新たにCTI Recordsとしてアコースティカルなジャズのアルバムを発売した。

1984年、2001 Records,LTD傘下にGreen Street Recordsを設立、ヒップホップ寄りのアルバムを発売。日本ではキングレコードが配給を担当し、これらもCTIのレーベルを付して発売。

1990年には、レコード販社WAVEの出資によりCreed Taylor Incorporatedを再始動した。ポリグラム系列にて米国でも発売された。

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沿革

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代表的なアーティスト

脚注

関連項目

外部リンク

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