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Das U-Boot

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Das U-Boot
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Das U-Bootは、多種のプラットフォームに対応したブートローダである。対応プロセッサアーキテクチャは、ARMAVR32英語版Blackfinx8668kMicroBlazeMIPSAltera NIOSNIOS2PowerPCSuperHなどで、主としてワンボードマイコンなどといった組込み開発用の環境で使われている[1]が、シングルボードコンピュータや、近年の電子ガジェット類など製品で使われていることもある。

概要 開発元, 初版 ...
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概要

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U-Boot on the Openmoko Freerunner
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U-Boot on the XPedite5501

ライセンスはGPLである。ビルドに使用するツールはGNUツールチェーンクロスコンパイラ(例えばcrosstool、the Embedded Linux Development Kit (ELDK)、OSELAS.Toolchain)などで、クロスビルドによってビルドできる。

対応ファイルシステム

歴史

このプロジェクトの源流は、Magnus Damm によって書かれた 8xxROM と呼ばれる 8xx Power PC のブートローダである[2]。1999年10月、Wolfgang Denk はこのプロジェクトをSourceForge.netに移管し、SF.net におけるプロジェクト名の制約(数字で始まる名前が利用できないこと)から、名前を PPCBoot に改名した[2]。PPCBoot Ver 0.4.1 は、2000年7月19日に公開された。

2002年、古いバージョンのソースコードが ARMBoot の名称でフォークされたが、その後は短期間で PPCBoot プロジェクトにマージされた。2002年11月には PPCBoot-2.0.0 がリリースされたが、これ以降は PPC ISA に加えて ARM アーキテクチャをサポートすることを反映する為に名称を変更したため、これは PPCBoot の名前の下での最後のリリースとなった。

2002年11月の U-Boot-0.1.0 (PPCBoot-2.0.0) には、サポート対象にx86プロセッサ・アーキテクチャが追加された。その後に、サポートアーキテクチャは、MIPS32(2003年3月)、MIPS64(同年4月)、Altera NIOS-32(同年10月)、Coldfire(同年12月)、MicroBlaze(2004年4月)が追加された。2004年5月にリリースされた U-Boot-1.1.2 は様々なアーキテクチャを横断し、216種類の異なる基板製品をサポートした[3]

2015年頃までに、x86上でDas U-BootをEFIアプリケーションないしはEFIペイロード[4]として実行できるようになった。[5] 2018年頃までには、逆にDas U-BootがEFI APIを実装し、EFIアプリケーションとしてビルドされたOSローダなどをDas U-Boot中で実行できるようになった。[6]

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余談

「Das U-boot」という名称は、ドイツ語潜水艦を指し、特に英語圏で原語のまま用いる場合は「ドイツ製潜水艦」を意味する「Uボート」との言葉遊びを成立させる為に、ドイツ語の中性名詞に付与される定冠詞「Das」を付与して命名されている。

脚注

参考文献

外部リンク

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