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GLA (宗教法人)

東京都台東区に本部を置く新宗教 ウィキペディアから

GLA (宗教法人)
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GLA(ジーエルエー)は、日本宗教法人[1]

概要 国・地域, 信者数 ...

1969年(昭和44年)4月8日に高橋信次によって創立され、1973年に宗教法人として認証された。

1976年より高橋佳子が主宰を務めている。東京都台東区に本部を置く。

概要

GLAは、会員一人ひとりが「自己の確立」と「世界の調和」を目指し、神の光をこの世界に具現していくことを理念としているとされる[2]

人間を「魂・心・肉体」から成る存在と捉える人間観・世界観を基盤としており、人間は永遠の生命である魂存在であり、人生には使命と目的があるとする立場をとる。そのため、会員は「魂の学」と称する実践的な学びを通して、心の成長と現実的調和を目指す活動を行っている。

子ども、青年、中高年向けのなどの世代別研修や、経営・医療・教育といった専門分野別の学びの場を設け、日常生活における実践に重きを置いているとしている[2]


教義

  • 高橋信次、高橋佳子に共通する教義は以下の通りとされる。 
  1. 永遠普遍の神理に還れ(GLAの原点) 
  2. 大宇宙は神の体であり、循環の法則によって貫かれている(宇宙論) 
  3. 人間は、目的と使命を抱く永遠なる魂である(人間論) 
  4. 人生に無意味なものはない(現象論) 
  5. 自己の探求を通して人生の目的を果たす(実践論)[3] 
  • 高橋信次は著作『心行』にGLAの教義を示したとされる[3]。「人間は肉体のみの存在ではなく、その本質は魂であり、人智を超えた大いなる存在、神仏によって生かされている」こと、さらに「すべての人間は、自己の確立と世界の調和のために生まれてきた」ことを説き、物質経済至上主義の風潮の時代に、心の尊厳性をさまざまな角度からとらえ、人間の正しい生き方、正法を生きることを示した[4]
  • 高橋佳子は、現代社会が抱える様々な課題の根本に、人間が永遠の生命としての「魂の原点」を見失った存在の空洞化があると説く[5]。一切の源なる生命にして、宇宙の意志たる「大宇宙大神霊・仏」ともいうべき「大いなる光」を崇拝の対象としている[6]。 そして、一人ひとりが本当の自分に目覚め、魂の目的と使命(ミッションワーク)を果たし、より輝ける人生を取り戻してゆけるように研鑽をかさねているとしている。そして、会員の「魂の学」の実践を助力し、それぞれの家庭や職場、社会が調和され、世界に貢献してゆくことがGLAの願いであると述べている[1]
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継承

  • 1976年 高橋信次は体調が悪化する中、法の継承者(信次が説いた宇宙の真理を受け継いで説く者)が高橋佳子であることを繰り返し説いた。自らが48歳で死去することを当時の幹部らに予言し、今後、複数の人たちが ”高橋信次から通信を受けた” と言い出すが、あの世に帰ってから通信するのは佳子だけであると語ったという[3]
  • 高橋信次死去後、妻の一栄がGLAの会長になり、高橋佳子が後継者となることを宣言した。しかしGLAの主導権を巡って佳子を支持する若手の会員と、他教団を遍歴した経験のある年配の幹部との間で対立が生じ[3] 、主に若手が残り、年配の幹部の多くは脱退した[7]。脱退した講師たちは各々一派を作って教祖となった[8]

沿革

  • 1969年 -高橋信次の許に集った有志により「大宇宙神光会」が創設される。[9]
  • 1970年 - 会名を「GLA」(God Light Association の頭文字)に変更
  • 1973年 - 宗教法人の認証を受ける
  • 1976年 - 6月25日高橋信次死去[10]。 翌月「感謝誓いの式」が挙行され、高橋佳子が、高橋信次の志である、神の光が顕現した仏国土・ユートピア具現の使命を引き継いでゆくことを表明し主宰となる[11]
  • 1995年 - TL人間学・経営分野による第一次ディスカバリーセミナーが開催。  [GLA 3]
  • 1996年 - TL人間学・経営・医療教育三分野合同による第二次ディスカバリーセミナーが開催。[12]
  • 2007年 - グローバルジェネシスプロジェクトを開始。[注 4]
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組織・施設

日本国内には、総合本部のほか、全国を8つの地域に区分した地方本部および約110の拠点が設けられている。また、海外では、アメリカ(サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタ)をはじめ、ブラジル、オーストラリアに拠点があり、イギリス、スイス、台湾、韓国などでも活動が行われている[13]

八ヶ岳いのちの里・人生祈念館

山梨県北杜市にある複合施設

  • 2012年竣工                                                            
  • 2013年北米照明学会(IES)Award of Merit受賞[14]
  • 2014年「高橋信次先生ご光跡『奉納の儀』」が執り行われる[15]。8月から10月にかけて信濃毎日新聞などで「新宗教にみる葬送」と題して、その活動と趣旨が紹介された[16]

本部会館

  • 総合本部本館 - 東京都台東区・2012年竣工
  • 北海道会館 - 北海道札幌市
  • 東北会館 - 宮城県仙台市・2018年竣工
  • 東京会館 - 東京都台東区
  • 北陸会館 - 石川県金沢市・2022年竣工
  • 中京会館 - 愛知県名古屋市・2016年竣工                                           総合監修は建築家・岸和郎[17]。600席超のキャパシティのホールを持つ[18]
  • 近畿会館 - 大阪府吹田市・2013年竣工                                        設計は建築家・岸和郎[19]。吹田市の津波・洪水時の避難ビルに指定されている[20]
  • 中国四国会館 - 岡山県岡山市
  • 九州会館 - 福岡県福岡市
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会員数

GLAの会員数は、1976年6月(高橋信次の死去時)9千人弱[21]、1976年末8761人、1978年9千人(『日本宗教総覧』)、1988年1.3万人(同)、1994年1.6万人、2001年2万人(『日本宗教総覧』)、2006年2.6万人[21]、2014年4万2,437人(物故会員 5,899人を含む)、2020年4月6万85人(物故会員 11,519人を含む。GLAによるデータ)、2023年62,839人(物故会員15,609人を含む)[22]

研修・活動

GLAにおける研修

GLAでは、人間の本質が永遠の生命であること、魂として何のためにこの人生を生きているのかを学んでいる。高橋佳子によって提示された「永遠の生命としての人間学」(基盤論・自業論・響働論)を基として研修が進められている[3]

研修は、自己確立、愛の実践、真の霊道の修行という三つの柱がある[3]

  1. 自己確立:自己の探求、自己の受納、自己の変革、自己の超越ちう段階がある。
  2. 愛の実践:「プロジェクト活動」に参加することで学びを深め、それを家庭や会社などで生かすことに努め、愛することを実践し、個と全体の調和に努めていく。
  3. 真の霊道:高橋佳子によって許された場のみにおいて行われる。もう一人の自分、真我との交流によって永遠の生命としての自分自身の本質に触れることができる。
研修の場

以下のような研修の場が設けられている[3]

  1. 特に会場を設けて行われる研修:層別セミナー、地方別セミナー、毎月・毎週のGLA学びの集い(GLOBAL Genesis Project)、対話者セミナー
  2. 個々の日常的な研鑽:止観シートの取り組み、祈り、禅定、瞑想、光を受ける行などの実践
  3. 小グループ学習(生活実践):1カ月に2回、2時間程度、自宅や職場が近くの会員5、6名が1つのグループをつくって、「魂の学」の基本を学ぶ場。
  4. 年代層ごとの研修:豊心大学(60歳以上)、こころの看護学校(30歳以上の婦人)、フロンティアカレッジ(30歳以上の男性)、青年塾(30歳未満の青年)、かけ橋セミナー(子供中心)
聖日の集い
  • 新年の集い(年初)
  • 善友の集い(GLA創立記念日)仏陀が「善友」の意義を問う弟子に対して「善き友を得るとは、道のすべてにもあたることだ」と語ったことが命名の原点とされる。
  • 現身の集い(創始者高橋信次の命日)
  • 感謝の集い(年末)
冠婚葬祭
  • GLAでは、希望する会員の各々の冠婚葬祭について新生児への命名の儀、結婚式、葬儀などが各本部で執り行われている。
  • 葬儀では、何よりも故人を偲び、 故人への畏敬と感謝とともに、あの世での道行きに神理の光が注がれるように祈りを捧げることが大切にされる。それは、この世での修行を終えた故人の魂が、赴くべきところに旅立ってゆく「人生の卒業式」と受け止められている。[GLA 4]
供養行ならびに特別供養
  • 「供養行」は、取り組む本人が心の浄化を深めながらあの世の魂との絆を深め、思い出を想起し、祈り、語りかけ、共に魂の成長と進化の道を歩んでゆくものである。
  • 特別供養は、申し込んだ会員の個人的な供養行の取り組みを経たのち、司祭の祈り添えによる供養が執り行われる。[GLA 5]
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その他

ビジネス分野

TL経営研修機構は、GLAの関連団体である[23]。TL(トータルライフ)人間学(魂の学)に基く経営を学び、実践するための研修機構である。TL経営研修機構は、経営に携わる人がTL経営(TL人間学[24]に基づく新しい経営)の在り方を学び、実践する集いのこと。「TL人間学」を基とした実践によって、一人ひとりの中にある内なる力を引き出し、問題解決と創造を可能にする道を体験的に学んでゆくことを目的としている。[25]

医療・健康分野

TL医療研究会では、「魂の学」に基づく新しい医療観・病気観・診断観・治療観による研究と実践に取り組んでいる。

ボランティア活動

2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震においては、対策本部を立てた。全国的な救援活動の陣頭指揮を執りながら、GLA主宰者も再々被災地に赴いて被災者と対話した。[GLA 6][26]

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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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