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GNU parallel

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GNU parallel
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GNU parallel (グヌー・パラレル) は、Unix系OSコマンドラインユーティリティである。Unixシェル上でコマンド並列実行を可能にする[1]。Ole Tange によってPerl言語で作られ、GNU GPL v3+の下で配布されている[1]

概要 作者, 開発元 ...
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使用方法

GNU parallelの紹介 (パート1)
GNU parallelの紹介 (パート2)

最も一般的な使用方法は、sh スクリプトの for の置き換えであり、以下はその例である。

for x in $(cat list) ; do
    do_something "${x}"
done | process_output

このコマンドは以下のように置き換えることができる。

cat list | parallel do_something | process_output

do_something引数となるファイルの一覧 (list) は、パイプによって入力される。また、process_outputが空の場合がある。

GNU parallel を使用するスクリプトは、pexec英語版を使用するスクリプトよりも可読性が高いものになる。

GNU parallel では、以下のような処理が行われる。

デフォルトでは、CPUコア数と同数のジョブが並列実行される。

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実行例

find . -name "*.foo" | parallel grep bar

上記のコマンドは以下のコマンドと同等である。

find . -name "*.foo" -exec grep bar {} +

これらのコマンドは、カレントディレクトリとそれ以下に存在する全てのファイルとディレクトリで名前が『.foo』で終わるものを検索し、その中で名前に『bar』を含むものを更に検索するものである。parallelは、ファイル名改行が含まれていない限りは正常に動作する。ファイル名に改行が含まれている場合は以下のコマンドによって問題を回避する。

find . -name "*.foo" -print0 | parallel -0 grep bar

上記のコマンドは、ヌル文字によってファイル名を区切っている。

find . -name "*.foo" | parallel -X mv {} /tmp/trash

上記のコマンドは、引数の位置を{}によって変更している。

find . -maxdepth 1 -type f -name "*.ogg" | parallel -X -r cp -v -p {} /home/media

上記のコマンドは以下のコマンドと同等である。

cp -v -p *.ogg /home/media

上記のコマンドよりもfindparallelcpを使用している実行例の方がリソース効率がよく、『*.ogg』に一致するファイルが膨大な場合に発生するシェルへの過負荷によるエラーを防ぐことができる。

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脚注

関連項目

外部リンク

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