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HATネット

太陽系外惑星及び変光星を発見・追跡する6つの望遠鏡から成る観測網 ウィキペディアから

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HATネット(Hungarian Automated Telescope Network, ハンガリー自動望遠鏡ネットワーク)とは、食検出法による太陽系外惑星の発見を目的とした観測網である。全自動式の6台の小型望遠鏡から構成され、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターによって維持・管理されている。

ハンガリーの小規模グループが開発を主導したため、名称にハンガリーを冠している。計画は1999年に立ち上げられ、2001年5月から本格的な観測を開始した[1]。初の惑星は2006年に公表され、以降は年間数個のペースで惑星を報告し続けている。

2002年には運用を終了したROTSE-IIプロジェクトからハードウェアの貸与を受け、新世代の観測ネットワークへの更新が進んだ。ROTSE-IIはガンマ線バースト残光の自動観測を目的とし、HATNetに似た観測システムを運用していた。2002年には新型観測システムの原型機であるHAT-5が開発された。第一世代の望遠鏡が200mm F2.8カメラレンズを使用していたのに対し、HAT-5ではより大口径かつ高画質の200mm F1.8レンズに更新し、架台の指向精度やソフトウェアも改良された。2003年9月にはHAT-5と同仕様の量産型であるHAT-6とHAT-7がフレッド・ローレンス・ホイップル天文台天文台に設置された。さらに同年11月にはマウナケア天文台群に同型機を2台設置した[2]

2009年からは、オーストラリアナミビアチリの3つの望遠鏡もHATネットに加わった。こちらは南半球でのHATネットという意味でHAT-Southと呼ばれている。従来のHATネットの望遠鏡で発見された系外惑星には、後述の通り「HAT-P-1b」などという名称を与えているが、HAT-Southで発見されたものについては「HATS-1b」のように名称を区別している。

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発見した惑星

要約
視点
  • 2025年3月20日現在、HATネットによって151個(Northで75個、Southで76個)の惑星が発見・確認されている。
  • 褐色矮星またはその可能性が高いもの(木星質量の13倍を目安とする)は記載していない(発見した褐色惑星の一覧に記載)。
  • HATS-73は欠番となっている。
  • スーパーWASP」はHATネットと競合する関係にあり、同一の惑星を2つのチームがそれぞれ独立して発見する出来事が何度か起きている。WASP-11b/HAT-P-10bHAT-P-27b/WASP-40bHAT-P-30b/WASP-51bの3つの惑星にはスーパーWASPとHATネットの両方から名前が与えられている。
  • 次の一覧は、太陽系外惑星エンサイクロペディアのデータ[3]NASA Exoplanet Archiveに基づく。それ以外の情報を使用する場合はその情報源を出典欄に示す。

惑星発見数の推移 

左は各年の新規発見数、右は累計発見数の推移である。

一覧 

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North

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South

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発見した褐色矮星の一覧

褐色矮星は2個(Northで1個、Southで1個)発見されている(2025年3月20日時点)。

North

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South

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脚注

関連項目

外部リンク

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