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HD 164922
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HD 164922とは、ヘルクレス座の7等星のG型主系列星である。暗すぎて肉眼での観測は不可能なため、双眼鏡や望遠鏡が必要である。地球から72光年離れている[1]。年齢は134億年で、すぐに主系列星から進化し、赤色巨星になると予想される。HD 164922は、既知の恒星の中で最も古いものの1つであり、また天の川銀河の既知の多惑星系の中で最も古いものの1つである。
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命名法
惑星の名称bは、発見の順序に由来する。bの名称は、特定の恒星の周囲を公転する最初の惑星に与えられ、その後にアルファベットの他の小文字が続く[4]。HD 164922の場合、まずbと命名された1つの惑星が発見され、次にcと命名されたより内側を公転する惑星が発見された[3]。HD 164922という名称は、その恒星がヘンリー・ドレイパーカタログにリストされた164,922番目の恒星であることを示すものである。
特徴
HD 164922は、太陽質量の約87%、半径の99%のG型主系列星である。温度は5293K、年齢は134億年である。それに比べて、太陽は5778K[5]、約46億年である[6]。
恒星には金属が豊富に存在しており、金属量([Fe/H])は0.16、つまり太陽の144%である。これは、HD 164922と同じくらい古い恒星にとっては特に奇妙である。その光度は太陽光度(L☉)の70%である[3]。
惑星系
2006年7月15日、HD 164922の周囲を公転する公転周期の長い土星質量の太陽系外惑星 HD 164922 b が発表された。この惑星は、0.05の低い軌道離心率で恒星から2.11天文単位離れた位置を公転している[7]。
ほぼ10年後の2016年に、最初の惑星よりも質量は小さいものの、別の太陽系外惑星 HD 164922 c が公転していることが発見された。この惑星の最小質量は地球の約13倍である。つまり、海王星のような惑星である可能性がある。
3番目の太陽系外惑星である温度の高いスーパー・アース HD 164922 d は2020年に発見され[8]、4番目の太陽系外惑星 HD 164922 e は海王星サイズで2021年に発見された[9]。
脚注
外部リンク
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