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HD 87816
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HD 87816とは、ほ座に位置する恒星である。見かけの等級は6.499で[3]、肉眼で観測できる見かけの等級の限界に非常に近く、光害のない十分に暗い空でのみ観測できる[5]。視差測定に基づくと、地球から436光年離れた場所にある[1]。太陽系から4.7 km/s の速度で遠ざかっている[6]。
HD 87816のスペクトル分類はK1IIIであり[4]、光度階級IIIは核の水素を使い果たした巨星であることを示している。現在はヘリウムの核融合反応を起こしており、水平分枝と呼ばれる進化段階にある[2]。HD 87816は太陽の2.4倍の質量を持ち、半径は太陽の9.0倍に成長している。有効温度は4,989 Kで、太陽の45倍の光度で輝いている[3]。この温度により、HD 87816はK型の恒星に典型的なオレンジ色をしている[7]。
HD 87816はかつては変光星であったと考えられており、変光星の名称として ほ座R星 が付けられていたが、現在は普通の恒星であると考えられている[8]。
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惑星系
HD 87816の周囲には、2025年にドップラー分光法を用いて発見された2つの太陽系外惑星が存在することが知られている。どちらも木星や土星のような巨大ガス惑星である[9]。
惑星bの最小質量は6.7木星質量であり、HD 87816の周囲を一周するのに484日(1.33年)かかる。軌道離心率は0.818と非常に高く、巨星の周囲を公転する太陽系外惑星の中で最も高い部類に入る。惑星cの最小質量は12.2木星質量である。HD 87816の周囲を一周するのに7,600日(21年)かかり、軌道離心率は0.11と低い値である[9]。

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脚注
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