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JCRロケット
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JCRロケットは、科学技術庁宇宙開発推進本部(後の宇宙開発事業団(NASDA)、現・宇宙航空研究開発機構(JAXA))が開発した姿勢・誘導制御技術試験用の2段式固体燃料ロケットである。
概要
QN計画において、Qロケットの姿勢・誘導制御機器やアビオニクスの技術研究用として位置付けられ、開発された[1]。QN計画から新N計画に移行した後も運用は継続され、JCRロケットで開発された制御機器やアビオニクスの成果はETVロケットやN-Iロケットの第2段の開発に活用された。また、推進系はTT-500ロケットやTT-500Aロケットに用いられた。"JCR"は"Jet Control Rocket"を意味する[2]。
構成・諸元
2段の固体ロケットモータとそれぞれの上部に搭載されたガスジェットによる制御装置、先端部に搭載された通信用電子機器で構成される。固体ロケットモータはポリブタジエン系固体推進薬を用いた内面燃焼型のモータである。姿勢は搭載されたレートジャイロやフリージャイロによって検出される。ガスジェットは過酸化水素を燃料とする1液式スラスタであり、第1段ではロール制御、第2段ではピッチ・ヨー制御とロール制御をともに受け持つ仕様である[3]。1,2号機はNAL-25・31ロケットと同様、第1段が310mm、第2段が250mmのモータを用いたが、ペイロードが不十分で開発目的を十分に果たせなかったため、3号機以降は第1段が500mm、第2段が420mmのモータに変更された[4]。
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飛翔実績
出典
関連項目
外部リンク
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