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Libwww
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libwww (Library World Wide Web) は、Unix系およびWindows向けの高度にモジュール化されたクライアントサイドウェブAPIであり、そのAPIのリファレンス実装の名前でもある。
ウェブブラウザ/エディタ、インターネットボット、バッチツールなど各種アプリケーションに利用可能。完全なHTTP/1.1のキャッシング、パイプライニング、POST、Digest認証、deflateなど、libwwwにはプラグイン可能なモジュールがある。
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歴史
1991年から1992年、ティム・バーナーズ=リーとCERNにいた学生ジャン=フランソワ・グロフは World Wide Web の可能性を示すため、オペレーティングシステムNeXTstep向けに書かれた最初のブラウザ WorldWideWeb の各種コンポーネントを移植性の高いC言語で書き直す作業を行った[8]。当初libwwwは Common Library と呼ばれ、独立したソフトウェアとなってはいなかった[9]。一般公開される前にlibwwwは CERN program library (CERNLIB) に組み込まれた[10]。1992年7月、このライブラリはDECnetに移植された[11]。1993年5月の World Wide Web Newsletter でバーナーズ=リーは、ウェブブラウザ開発を促進するため Common Library をlibwwwと改称し、パブリックドメインで提供すると発表した[12]。当初パブリックドメインではなく GNU General Public License で公開するつもりだったが、GPLにするとIBMのような大企業が利用をためらう可能性があると考え断念した[13][14]。急いで開発したため、ロバート・カイリューがこれをMacWWWに組み込もうとしたときに問題が生じた[15]。
1994年11月25日 (version 2.17) からヘンリク・F・ニールセンがlibwwwの責任者となった[16]。1995年3月21日、version 3.0 のリリースと共に、CERNが完全に手を引き World Wide Web Consortium (W3C) がlibwwwの全責任を負うことになった[2]。1995年以降、Line Mode Browser が独立してリリースされることはなくなり、libwwwのパッケージの一部となった[17]。
W3Cは、HTML3/CSS/PNGといった標準やlibwwwの提供する機能の叩き台兼評価ツールとしてArenaというウェブブラウザを開発し[18]、beta 3 リリース後にAmayaで置換した[19]。2003年9月2日、W3Cはリソース不足からlibwwwの開発を停止し、その後の開発はオープンソース・コミュニティに期待するとした[16][20]。
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機能と特徴
libwwwは、以下の通信プロトコルをサポートしている[21]。
他に以下の機能を有する。
libwww を利用しているアプリケーション
19以上のアプリケーションがlibwwwを使用している(いた)[30]。
- Agora[31]
- Arena[32][33]
- Amaya[32][33][34]
- Cello[35]
- CERN httpd サーバ[33]
- Cygwin[36][37]
- Distributed Oceanographic Data SystemsとOPeNDAP[38][39]
- GRIF Symposia(HTMLエディタ)[40][41]
- Lynx[2][33]
- MacWWW[42]
- Mosaic[2][15][33]
- Robot Operating System[5]
- TkWeb[43]
- tkWWW[44]
- WorldWideWeb(後の Nexus)[45][46]
libwwwには次のアプリケーションが含まれている。
批判
libcurlの開発者らは、libwwwは移植性が低く、スレッドセーフではないし、HTTP認証方式のいくつかも実装していないと批判している[50]。また、プロジェクトによってはlibcurlもlibwwwも重過ぎるという批判もある[51]。
脚注
関連項目
外部リンク
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