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MYRIADE
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MYRIADEはフランスで開発された、小型人工衛星に用いられる共通プラットフォーム(衛星バス)である。
概要
フランス国立宇宙研究センター(CNES)は1990年代後半より、小型衛星のカテゴリーにおいて人工衛星の基本的機能(筐体・電源・姿勢制御・通信機器など)を共通化してコスト削減と開発期間を短縮することを目的として、独自の衛星バス開発に着手した。1996年に開発が始まった500~700kgクラスの衛星バス「PROTEUS」 に続いて、1998年より開発が始められたさらに小型の100~150kgクラスの衛星バスが本項目の「MYRIADE」である。
2004年にMYRIADEバスを使用した最初の衛星DEMETERが打ち上げられ、その後も科学研究から安全保障まで多様な分野の衛星に採用されている。MYRIADEを用いた人工衛星は2020年12月現在、18基が打ち上げられ衛星軌道上にある。この事業にはEADS アストリアムおよびタレス・アレーニア・スペースがパートナー企業として参画しており、AstroSat100の製品名でアルジェリア、チリ、ベトナムなどフランス国外の衛星も受注している。
2012年より、設計寿命を5~7年に延長し70~120kgのミッションペイロードに対応する性能向上型「MYRIADE EVOLUTIONS」の開発が始められており、独仏の協力によって打ち上げるメタン観測衛星MERLINのプラットフォームとして最初に使用される予定となっている。
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仕様
- 衛星全体
- 寸法:W600×D600×H800(mm)
- 質量:130kg
- ペイロード:40~60kg
- 設計寿命:2~3年
- プロセッサ:トランスピュータ T805搭載
- データ通信系
- 通信周波数帯域:Sバンド
- インタフェース規格:CCSDSプロトコル
- テレメトリデータレート:標準400kbps、Xバンド使用16.8Mbps
- データ記録量:オンボード1Gビット、拡張16Gビット
- 推進系
- 姿勢制御系
- 三軸姿勢制御方式
- 電源系
- ガリウム砒素太陽電池パネル:180W
- ミッション機器給電能力:60W
- バッテリー:リチウムイオン二次電池
採用実績
関連項目
- PROTEUS - MYRIADEと同じくフランス国立宇宙研究センターの主導で開発された小型衛星バス
脚注
参考文献・外部リンク
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