トップQs
タイムライン
チャット
視点

SN 1604

ウィキペディアから

SN 1604
Remove ads

SN 1604すなわち超新星1604ケプラーの超新星[4]あるいはケプラーの星[5]あるいはケプラーの新星[6]とも呼ばれる)は、へびつかい座に現れた銀河系内の超新星である。SN1604は、地球から6キロパーセクすなわち約20,000光年以内で起こり、2020年現在、銀河系内で観測された最後の超新星爆発である。18か月にわたって肉眼で見ることができ、絶頂期には、みかけの等級が−3等で、夜空で他のどの恒星より、また金星を除く他のすべての惑星より明るかった。この超新星は、Ia型[2]のものであった。

概要 ケプラーの超新星, 仮符号・別名 ...
Thumb
「新星」の位置を「N」で示して(上から8つ目、左から4つ目のマス)描かれたヨハネス・ケプラー自身の手になる絵画

SN 1604は、1604年10月9日に初めて観測された[7]。ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーは、10月17日に初めてこの超新星を見つけた。ケプラーがこの超新星を詳しく研究したので、この超新星はその後彼にちなんで呼ばれた。この主題についての彼の本は『De Stella nova in pede Serpentarii』(へびつかいの足の新星について)と題された。

SN 1604は、(ティコ・ブラーエによってカシオペヤ座に認められたSN 1572に続き)1世代の間に観測された2つ目の超新星であった。銀河系の外では他に多くの超新星が見られたが、SN 1604以来、銀河系内で確実に超新星爆発として観測されたものはない。ただし、超新星の発生率から、これ以降に10回前後の観測されなかった超新星があったと推測されている。その1つは1870年頃に起こり、G1.9+0.3超新星残骸のみが後に発見されている。

SN 1604を原因とする超新星残骸は、その種の天体の中で「原始的な」ものの一つと考えられており、今も天文学で多くの研究がなされている天体である。

Remove ads

出典

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads