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Scientific Linux

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Scientific Linux
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Scientific Linux(サイエンティフィック・リナックス)は、フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory、以下フェルミ研究所)によるLinuxディストリビューションRed Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースとしており、高い互換性を持つ。SLと略されることが多い。

概要 開発者, OSの系統 ...
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概要

レッドハットがリリースしたEnterprise向けLinuxディストリビューションより、同社の商標に関する部分を削除し、さらに高エネルギー物理学分野でよく用いられる一部のパッケージを追加し、ソースコードから再コンパイルした無償配布のディストリビューションである。

設計思想

Scientific Linuxの第一の目的は、世界中の様々な研究所や大学のための一般的なLinuxディストリビューションを作り、かくして、同じような努力を減らすことにある。主要なゴールは、若干のマイナーな追加と変更を伴う形で、Red Hat Enterprise Linuxに全て互換性を持たせることと、Linuxの基礎を邪魔することなく、場所に応じたカスマタイズを簡単にできるようにすることである[2]。Poseidon Linuxのような他のディストリビューションとは異なり、Scientific Linuxは、科学向けソフトウェアの大規模なコレクションは含んでいない[3]。しかしながら、そのようなソフトウェアのインストールにはよく適合するようになっている。

歴史

要約
視点

フェルミ研究所がLinuxクラスターを構築する必要に迫られ、RHELのクローンとしてFermi Linux LTSをリリースした。同時期に欧州原子核研究機構(CERN)によって、同じくRHEL互換であるCern Linuxの開発が進められており、バージョン3.0.1のリリースと共にプロジェクトが併合され、Scientific Linux、Scientific Linux CERNとなった。

一時期、CentOSがRHELの新バージョンへの追随に長い時間がかかっていた事があり、そのためScientific LinuxがCentOSの代替手段として注目されていた(現在ではCentOSもRHELの新バージョンに迅速に対応している[4])。

2015年にCERNはScientific LinuxからCentOSへの移行を開始し、プロジェクトから離脱した[5][6]

2019年4月22日、メーリングリストで次期開発を行わず、SL6、SL7のライフサイクル通りのサポートのみを行うことを発表した[7]。SL7のサポートは2024年6月30日に終了することから、これがSLシリーズの最終となる予定である。

2022年12月8日、フェルミ国立加速器研究所とCERNは、共同で、最近の経験と実験やその他の関係者との議論を反映して、今後、AlmaLinuxを施設での実験用の標準ディストリビューションとして使用する予定であると表明した[8]

リリース履歴

Scientific Linuxのリリースの履歴は、以下の通りである。

さらに見る バージョン, リリース 年-月-日 ...
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関連項目

脚注

外部リンク

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