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Socket AM3+
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Socket AM3+は、AMDのCPUで使用するCPUソケットであり、Socket AM3の後継のソケットである。2011年 Q3発売の Bulldozerのために設計された。AM3+では、DDR3 SDRAMがサポートされている。
概要
最も大きな変化はDDR2 SDRAMのサポートが削除されたことであり、AM3+対応のマザーボード・CPUの双方がDDR3 SDRAM専用となった。また電力効率向上のためにVID信号(CPU電圧制御信号)クロックが400kHzから3.4MHzへ高速化されており、電流容量も110Aから145Aへ増大した。またAM3よりもピン穴の径が拡大されている[1]。 AM3およびそれ以前のソケットとの区別をつけやすくするため、AM3+では黒いソケットが採用されている。この黒いソケットそのものの名称は「AM3b」である。
仕様

Socket AM3からソケットの接点が1つ増えて942接点となっているが、従来のAM3対応Phenom IIやAthlon IIなどはAM3+対応マザーボードでも動作する。また、CPU側はピンが2本増えて940本となったものの[2]、各マザーボードメーカーは(一部機能が制限されるが)BIOSアップデートによって一部のAM3+対応CPUをAM3対応マザーボードで動作させることを可能とした。一方で、先述の通りDDR2 SDRAMのサポートが削除されたためAM2+以前のDDR2系のシステムではAM3+対応CPUは動作せず、その逆も同様である。簡単にまとめると、
- AM3プロセッサはAM3+マザーボードで動作する。
- AM3+プロセッサはAM3マザーボードで条件付きで動作する(対応状況の確認が必要)。
- AM3+プロセッサはAM2+およびAM2マザーボードで動作しない(物理的に装着不可能)。
- AM2+およびAM2プロセッサはAM3+マザーボードで動作しない(物理的に装着不可能)。

但し特殊な製品として、AM2世代のチップセットとDDR2 SDRAM・DDR3 SDRAM双方のメモリスロットを組み合わせ、CPUソケット部品のみ黒いAM3bソケットを使用したものがある[3]。このような製品はHyperTransportのクロック周波数が1GHzまでであるなど仕様としてはAM2そのものであり、ソケットがAM3bであってもAM3+マザーボードと呼べるものではない。このマザーボードはAM2からAM3+までのあらゆるCPUに対応するが、AM2以外のプロセッサを取り付けてもHyperTransportの遅さがボトルネックになり本来の速度で動作しない。またAM2やAM2+プロセッサでDDR3 SDRAMを使用したり、AM3+プロセッサでDDR2 SDRAMを使用できるようになるわけではなく、使用するCPUが対応するメモリだけが使用できる[4]。
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採用製品
一部のチップセットでは、チップセット側の制限によりHyperTransport 2.0までの対応となる。
脚注
外部リンク
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