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Software Freedom Conservancy

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Software Freedom Conservancy
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Software Freedom Conservancy, Inc.(SFC)は、FOSS自由ソフトウェアオープンソースソフトウェア)プロジェクトのために、非営利の拠点、インフラサポート、法的サポートを提供する組織である[2][3]。2022年6月現在、40を超えるメンバープロジェクトが存在する[4]

概要 設立, 種類 ...

概要

SFCには多くのFOSSプロジェクトが「会員」(Members)として参加している。各メンバープロジェクトは、以下の非営利組織向けの法的サービスの提供を受けることができる[5]

  • 課税控除された寄付金の配分(Tax-Deductible, Earmarked Donations)
  • 資産受託管理(Asset Stewardship)
  • 契約の交渉と締結(Contract Negotiation and Execution)
  • GPLなど著作権を基盤に置くFOSSライセンスの違反是正、エンフォースメント(FLOSS Copyright License Enforcement)
  • 資金集めの手助け(Fundraising Assistance)
  • 基本的な法的助言およびサービス(Basic Legal Advice and Services)
  • カンファレンス開催計画の支援(Conference Logistical Support)
  • 非営利組織運営にまつわる雑務を回避(Avoid Non-Profit Administrivia)
  • リーダーシップに関するメントーリング、助言、指導(Leadership Mentoring, Advice and Guidance)
  • 個人への法的責任をいくらか軽減(Some Personal Liability Protection)- とりわけプロジェクトリーダーなど主要開発者に対するもの。

上記サービスを主に当組織が肩代わりし、各FOSSプロジェクトの開発者は税務、金銭管理、商標管理[注釈 1]や法的責任など法律上の各問題とらわれることなく、開発に集中できる。

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歴史

SFCは2006年に設立された[6][7]

2007年、SFCは主にBusyBoxプロジェクトを対象に、GNU General Public Licenseの遵守と執行活動の調整を開始した[8]

2010年10月、SFCは最初の事務局長(Executive Director)としてブラッドリー・M・クーン氏を雇用し[9]、その1年後には最初の法務顧問としてトニー・セブロを雇用した[10]。2012年5月、SFCは他のいくつかのメンバープロジェクトと、多数のLinuxカーネル開発者のGPL遵守と執行を引き受けた[11][12]。2014年3月、SFCはカレン・サンドラー英語版を事務局長に任命し、ブラッドリー・M・クーン氏は著名技術者(Distinguished Technologist)の役割を引き受けた[13][14]

2015年2月、Outreachy英語版プログラム(旧称Free and Open Source Software Program for Women)は、GNOMEプロジェクトからSFCの一部になることを発表した[15]

2015年7月までに、SFCはQEMUBoostBusyBoxGitInkscapeSambaSugar LabsWineなど30のメンバープロジェクトを擁するようになった[16]

2016年5月、Yorba Foundationは、ShotwellGeary英語版、Valencia、gexiv2など、開発したプロジェクトの著作権をSFCに譲渡した[17]

2017年11月、SFCは、Software Freedom Law CenterがSFCの商標の無効化を要求したと報告した[18][要非一次資料]

2022年6月、GitHub Copilotライセンス論争への対応として、SFCは「Give Up GitHub」キャンペーンを開始した[19][20]。このキャンペーンでは、オープンソース開発者にGitHubからCodebergまたはSourcehut、またはセルフホスト型プラットフォームに移行するよう促した[19]

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訴訟

2010年7月、SFCはウェスティングハウス・エレクトロニクスに対して法廷で勝訴し、欠席判決の一部として差し止め命令を受け取ったと発表した[21]

2015年3月、SFCは、VMwareESXi製品における著作権侵害を理由にクリストフ・ヘルヴィグが起こした訴訟に資金提供していると発表した[22][23]。この訴訟はドイツのハンブルク地方裁判所で取り上げられ、手続き上の理由で却下され、その後控訴された。その時点でVMwareは「訴訟とは無関係の理由」で自社製品からコピーレフト素材を削除しようとしていたため[24]、ヘルヴィグはそれ以上控訴しないことに決めた[25]

理事

2011年10月時点におけるSFCの理事は以下のとおりである[26][27]

過去の理事

  • アクセル・メッツガー(Axel Metzger)
  • エベン・モグレンSFLC代表)
  • ダニエル・ラヴィチャー英語版
  • マシュー・S・ウィルソン(Matthew S. Wilson)

会員

SFCには以下のようなプロジェクトが加盟している[28]

脚注

関連項目

外部リンク

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