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UEC杯コンピュータ囲碁大会
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UEC杯コンピュータ囲碁大会(UECはいコンピュータいごたいかい)は、コンピュータ囲碁による囲碁大会。電気通信大学(University of Electro-Communications)エンターテインメントと認知科学研究ステーションの主催により2007年から開催されている。会場は電気通信大学内。
2017-2018年に開催されたAI竜星戦(AIりゅうせいせん)についても本項目で説明する。
歴史
2007年12月に第1回大会が開催され、以降第5回大会までは年末に、第6回大会からは春分の日の近くにおいて年1回のペースで開催された。2013年(第6回)からは優勝プログラムと準優勝プログラムがプロ棋士に挑む電聖戦も開催され、2017年まで続けられた。
2017年3月の第10回大会をもって、一度はUEC杯の終了が宣言された。大会実行委員会委員長の伊藤毅志は大会終了の告知文において、2016年3月のアルファ碁対李世乭の対局にアルファ碁が勝利したことなどから、研究としての囲碁は、”強くする”という目標から”対戦して楽しい”、”対戦してためになる”という方向性にシフトしていき、大学という場でコンペティションを続けていくのも一つの区切りの時期を迎えたと綴った[1]。
その後、2017年と2018年に正式な後継大会として、囲碁将棋チャンネルと、日本棋院や電気通信大学等に所属する有志が組成する実行委員会の両者が主催するAI竜星戦が、UEC杯をリニューアルした形で開催されたが、2019年12月にUEC杯第11回大会がAI竜星戦を受け継ぐ形で再開された。この再開については、スポンサー交代と、中国において毎年コンピュータ囲碁の大会が開催され、依然として競技会形式で強さを競うイベントが人工知能研究のベンチマークとして機能し続けていることが理由として挙げられている[2]。
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形式
大会は2日間の日程で行われる。第10回大会までは1日目の予選は、スイス式トーナメントにより16プログラムを選出する(第2回、第3回は、前年4位までのプログラムにシード権を与え本選から参加)。本選は、16プログラムによるノックアウトトーナメントで、本戦で敗退したプログラムも順位決定戦に回り1位から16位までを決定する方式であった。第11回大会からは、1日目の予選は以前と同じくスイス式トーナメントであるが通過は12プログラムとなり、2日目は12チームを上位6チームと下位6チームの2つのプールに分け、各プールのラウンドロビントーナメントで順位を決定する。ルールは日本棋院囲碁規約を原則とするが、お互いのプログラムが同じ死活判定の誤りを犯した場合はそちらを優先するなどの例外的な規則もある。総互先で先番6目半コミ出し。先後は対局のつど操作者のニギリにより決定する。持ち時間は各30分(第1回、第2回は40分)。
上位8位までのプログラムは入賞として表彰される。他に第1回から第4回までプレゼンテーション賞、第2回より若手奨励賞(第6回より新人賞)、第5回より独創賞、第6回より学生賞が設けられている。
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大会成績(第1回-第10回)
要約
視点
本戦に進出したプログラムの最終結果を示す。
第2回大会よりプロ棋士との置碁でのエキジビジョンマッチが開催されていたが、第6回より電聖戦が開始されたため、アマチュアとのエキシビジョンマッチに変更されている。
第1回大会(2007年)
12月1-2日開催。総参加プログラムは28。
- エキシビジョンマッチ(互先)
- Crazy Stone 対 佐川央アマ五段 佐川央アマ中押し勝ち
第2回大会(2008年)
12月13-14日開催。総参加プログラムは29。
- エキシビジョンマッチ(7子局)
- Crazy Stone 対 青葉かおり四段 Crazy Stone中押し勝ち
第3回大会(2009年)
11月28-29日開催。総参加プログラムは32。前大会準優勝の不動碁は、シード権を獲得していたが出場していない。
- エキシビジョンマッチ(6子局)
- Zen 対 青葉かおり四段 青葉四段中押し勝ち
- (準優勝プログラムである「勝也(Katsunari)」は置碁への対応が不完全なためエキシビジョンは見送られた)
- KCC囲碁 対 鄭銘瑝九段 鄭九段中押し勝ち
第4回大会(2010年)
11月27-28日開催。総参加プログラムは28。
- エキシビジョンマッチ(6子局)
- Zen 対 青葉かおり四段 zen中押し勝ち
- Fuego 対 鄭銘瑝九段 鄭九段中押し勝ち
第5回大会(2011年)
12月3-4日開催。総参加プログラムは24。
- エキシビジョンマッチ(6子局)
- Zen 対 鄭銘瑝九段 zen中押し勝ち
- Erica 対 小林千寿五段 小林五段勝ち
第6回大会(2013年)
3月16-17日開催。今大会より電聖戦が催されるようになり、開催時期も変更となった。総参加プログラムは22。
- エキシビジョンマッチ(互先)
- Crazy Stone 対 多賀文吾(アマチュアトッププレイヤー) 多賀中押し勝ち
- プロ棋士との対局は、この年から電聖戦で行われるようになった。
第7回大会(2014年)
3月15-16日開催。総参加プログラムは20。
- エキシビジョンマッチ(互先)
- Zen 対 田中義国(電気通信大学囲碁部所属、東洋囲碁六段) Zen 中押し勝ち
第8回大会(2015年)
3月14-15日に開催。総参加プログラムは21。
- エキシビジョンマッチ(互先)
- Crazy Stone 対 榊原昌人アマ 榊原アマ中押し勝ち
第9回大会(2016年)
3月19-20日に開催。総参加プログラムは32。
- エキシビジョンマッチ(互先)
- Zen 対 吉崎久博アマ Zen中押し勝ち
第10回大会(2017年)
3月18-19日に開催。総参加プログラムは32。
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AI竜星戦
UEC杯の後継となる形で2017-2018年の2回開催されたが、その後再びUEC杯が復活した。
AI竜星戦 2017
2017年12月9-10日に秋葉原UDXで開催。総参加プログラムは15。
全7回戦の予選をスイス式で行い、その結果によって決勝トーナメントの組み合わせを決めた。
AI竜星戦 2018
2018年12月15-16日に日本棋院東京本院で開催。総参加プログラムは15。
全7回戦の予選をスイス式で行い、1-6位のプログラムがAリーグ、7-12位のプログラムがBリーグで総当たり戦を行い順位を決定する。
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大会成績(第11回-)
大会再開後。
第11回大会(2019年)
12月14-15日に開催。総参加プログラムは18。
第12回大会(2021年)
3月20-21日にオンライン開催。総参加プログラムは20。
第13回大会(2022年)
3月5-6日にオンライン開催。総参加プログラムは17。決勝戦は上位8チームのリーグ戦で行われた。
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エキシビジョンマッチ、電聖戦
エキシビジョンマッチの結果
電聖戦の結果
→詳細は「電聖戦」を参照
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脚注
関連項目
外部リンク
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