ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ（ニンテンドーワイファイ ユーエスビーコネクタ、Nintendo Wi-Fi USB Connector）は、2005年11月23日に任天堂より発売されたニンテンドーDSおよびWii、ニンテンドー3DSの周辺機器。価格は3,333円（税別）。型番は「NTR-010」。製造元はパソコン周辺機器メーカーのバッファロー。

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ
開発元	任天堂
種別	ゲーム用周辺機器
発売日	2005年11月23日

ブロードバンドインターネット接続環境はあるが、無線LAN環境が家庭内に無い場合などにパーソナルコンピュータ（以下パソコン）をニンテンドーWi-Fiコネクション（DS / Wii）、ニンテンドーネットワーク（3DS）用無線LANアクセスポイント代わりにできる。

2009年11月に生産が終了。セキュリティに脆弱性のあるWEPを使用していることから、任天堂は2022年より公式サイトで使用中止を呼びかけている。

使用方法

本体付属品はUSB延長ケーブル（50 cm）とドライバインストール用CD-ROM。なお、公式サイトにて最新のドライバが無料配布されていた^[1]。

パソコンのUSB端子に挿入し、専用のアプリケーションを起動することで煩雑な設定無しにDSやWiiを接続できる。対応OSはWindows XPとWindows Vistaのみ。後者への対応は2007年10月3日のバージョン1.06（Version 1.0.6.14）から。DSやWiiとの通信には独自の通信プロトコルを使用する。それには任天堂が持つ特許が使われている模様^[2]。

パソコンを経由して接続するが故に環境依存の通信トラブルが発生しやすく、パソコン側にウイルス対策ソフトやファイアウォールやルーターのポート開放の設定が別途必要となる。

なお通信時はUSBコネクタを挿してパソコンの電源を入れておく必要がある特性上、WiiのオンラインサービスであるWiiConnect24や3DSのオンラインサービスであるいつの間に通信での使用にはあまり向いていない。

発売後の対応

一部のオンラインショッピングサイトの他、大手量販店などの店頭および任天堂公式サイトで販売された本製品は2008年9月18日に「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」が発売された後も引き続き販売されていたが、2009年11月に生産が終了した。最終出荷は2010年1月となった^[3]。

生産終了後に発売されたニンテンドー3DSは本製品での接続に対応している（説明書では記載無し）が、Wii U・Newニンテンドー3DS以降の任天堂製品では対応していない。

無線暗号化方式にWEPが使用されており、セキュリティ上のリスクがあるため、任天堂は2022年より公式サイトで使用中止を呼びかけている^[3]。この周辺機器のドライバーをWindows11などでインストールすることは不可能であり、CD-ROMのインストーラーについても、Windows用の下位互換オプションを適用した場合でもWindows8以降でインストールそのものが拒否される仕様である。