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堂免一成
研究者 ウィキペディアから
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堂免 一成(どうめん かずなり[1]、1953年9月24日[2] - )は、日本の化学者。東京大学特別教授[3]・名誉教授[4]、信州大学特別栄誉教授[5]、理学博士[6]。太陽光エネルギーと水だけで貴重な水素を生み出し、水素を燃料としてだけでなく二酸化炭素(CO2)と触媒させることでプラスチックを製造し、環境に有害な炭素を排出せず繰り返し使うことが可能となる光触媒の研究で知られる[7]。
経歴
鹿児島県日置郡阿多村(後に金峰町)中津野、現在の南さつま市金峰町中津野生まれ[1]。金峰町立大田小学校、鹿児島市立玉江小学校、金峰町立阿多中学校で学ぶ[1](後に阿多中は金峰中学校、大田小は阿多小学校に統廃合、金峰中・阿多小ともに現 南さつま市立金峰学園[8])。鹿児島市にあるラ・サール高等学校を経て[8]、東京大学教養学部前期課程理科一類に入学し、理学部化学科に進級[9]。1976年3月に東京大学理学部化学科を卒業し、4月から東京大学宇宙航空技術研究所研究生となる[6]。1979年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了[2]。1982年3月に東京大学大学院理学系研究科博士後期課程を修了し、理学博士の学位を取得[6]。東京大学の理学部・大学院では田丸謙二門下[9]。
1982年4月から東京工業大学資源化学研究所(現 東京科学大学総合研究院化学生命科学研究所)触媒化学部門助手[6]。1985年4月から1986年9月、IBMアルマデン研究所に客員研究員として[6]留学[9]。1990年3月東京工業大学資源化学研究所基礎測定部門助教授に就任し、1994年4月に同研究所の触媒化学部門の助教授となり、1996年3月教授に昇任[6]。
2004年3月東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授に就任[6]。2017年10月に東京大学とのクロスアポイントメントで信州大学環境・エネルギー材料科学研究所の特別特任教授に就任[6]。2019年3月末に東京大学工学系教授を定年退職となるが、4月1日付で東京大学特別教授の称号を授与され引き続き大学に在籍[10]。同年6月に東京大学名誉教授の称号も授与される[4]。また、2019年4月より、信州大学先鋭材料研究所特別特任教授[6]。2024年3月に設立された信州大学アクア・リジェネレーション機構に特別特任教授として参加[11]。2024年9月にクラリベイト引用栄誉賞を受賞して、2025年1月16日付で信州大学特別栄誉教授の称号を授与される[5]。2025年9月23日、故郷の南さつま市から市民栄誉賞を贈られた[8]。
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学位論文
「Photocatalytic Reaction on Some Semiconductor Powders」-半導体粉末触媒上における光触媒反応-水の光分解-
- 博士 学位授与日 1982.03.29 東京大学 報告番号 甲05732
- 原著論文約400報及び総説約80報[14]
研究
太陽光(可視光)のエネルギーだけで水から貴重な水素を生成し、酸素へ分解する光触媒の研究で世界的に有名[15]。白金を使わない新規な触媒材料による燃料電池、電極のイノベーション開発(メソポーラス材料,ナノシート等)。表面反応ダイナミクスの研究。
受賞歴
- 1990年 - 日本触媒学会奨励賞
- 2007年 - 日本触媒学会賞(学術部門)
- 2011年 - 日本化学会賞「水を分解するエネルギー変換型光触媒の開発」
- 2024年 - クラリベイト引用栄誉賞[16]
脚注
外部リンク
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