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朝鮮総督府鉄道ナキハ形蒸気機関車

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朝鮮総督府鉄道ナキハ形蒸気機関車(ちょうせんそうとくふてつどうナキハがたじょうききかんしゃ)は、かつて日本統治時代の朝鮮朝鮮総督府鉄道が使用した762mm軌間線区向けタンク式蒸気機関車である。1934年より朝鮮半島北部の白茂線向けに製造され、1945年朝鮮の解放後は主に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ継承され、一部が大韓民国(韓国)に継承された。

概要

形式名の「ナキハ」は「狭軌線区向け機関車の第8形式」を意味する[1]

1934年9月より順次開業した白茂線向けに設計・製造され[2]、白岩機関区へ配置された[3]。製造両数は28両前後であり、製造は日立製作所日本車輌製造朝鮮総督府鉄道京城工場が担当した[2]。なお日立製作所製の1両は1937年、白茂線ではなく朝鮮半島中部の水仁線水驪線へ導入された[4][注釈 1]。朝鮮半島の762mm軌間線区に投入された機関車の多くは性能・寸法が1067mm軌間線区向けの機関車と近く大型であったが[6]、本形式は朝鮮総督府鉄道局が保有する762mm軌間線区向け機関車の中でも最大級の機関車であった[2]

諸元

本節の出典[2]

  • 車輪配列:1D1(2-8-2)
  • 使用圧力:13.0kg/cm2
  • 最大気筒牽引力:8,380kg
  • 最高速度:50km/h[4]
  • 機関車重量(運転整備時):41.70t
  • 最大長:9,630mm(連結面間)
  • 最大幅:2,400mm
  • 最大高:3,200mm
  • 動輪直径:800mm

朝鮮解放後の動向

韓国における動向

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国立子供科学館で静態保存中の本形式

朝鮮の解放とその後の南北分断に伴い、水仁線・水驪線は2路線とも全線が韓国の統治下におかれることとなった。同線に導入された1両はヒョギ8-28号へ改称の上引き続き運用されたが、1969年8月に韓国鉄道庁より国立科学館へ寄贈された[4]2007年時点ではソウル特別市鐘路区の「国立ソウル科学館」で静態保存されている[7][注釈 2]

北朝鮮における動向

朝鮮の解放とその後の南北分断に伴い、本形式の主な運用線区である白茂線は全線が北朝鮮の統治下におかれることとなった。北朝鮮鉄道省に継承された本形式は600番台へ改称の上引き続き同線の主力機として運用され、1995年までにディーゼル機関車へ置き換えられて引退したと考えられている[7]。同時点では少なくとも7両が所属していた[7]

脚注

関連項目

外部リンク

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