トップQs
タイムライン
チャット
視点

魔法使いロゼの佐渡ライフ

おみなえしによる日本の漫画 ウィキペディアから

Remove ads

魔法使いロゼの佐渡ライフ』(まほうつかいロゼのさどライフ、英語:The SADO Life of Rosé the witch)は、おみなえしによる日本漫画作品。『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)にて、2022年10月号より連載している[1][2]。2024年度の次にくるマンガ大賞のコミックス部門に花唄メモワール好都合セミフレンドとともにノミネートされた[3]

概要 魔法使いロゼの佐渡ライフ, ジャンル ...
Remove ads

作品概要

この物語はロゼが異世界から日本に転移するところから始まる。転移直後にトキに襲われているところを住民である土屋紗菜に助けてもらう。転移して間がなく資金も土地勘もないため、紗菜と一緒に住むこととなった。ロゼは紗菜の家にあるテレビを見て東京に転移したと思っていたが、そこは実は佐渡島だった。

登場人物

土屋 紗菜(つちや さな)
誕生日3/7、19歳、血液型B型、身長158センチメートル[4]
佐渡島に住む少女であり本作の主人公。南佐渡地区宿根木の三角の形をした家[5]に住んでいる。
とても優しくガッツのある性格でいろんな人に頼られるが細かいことは苦手で、家計簿の明細が曖昧だったりしている。
英語が非常に堪能であり、外国人に突然話しかけられても流暢に会話ができるほどである[6]。水泳も得意で中学生時代に学校内で1位を取ったことがあり、また高校の時も海での水泳授業で溺れていた麻衣を助けたこともある。苦手は数学。
幼いころに両親を亡くしており、ロゼが来るまでずっとひとりで暮らしていた[7][注釈 1]
好物は新潟名物かんずりで、家の棚には「えのき茸」「山菜」「ゆず」など豊富な種類のかんずりを保管してある程。特にハバネロかんずりがお気に入り。佐渡金山のメニュー企画でかんずりを練り込んだ中華まんを作っており、かんずり愛が伝わってくる。
町の観光案内や町民の手伝いを仕事としており[8][注釈 2]、佐渡をより良くするために孤軍奮闘している。「幼いころから近所の人達が助けてくれたのでその恩返しがしたいから」とのこと。
自動車運転免許は持っていない。免許取得費用や車の購入費用が高いことを理由としているが、本当は運転したら絶対に事故を起こす気がするから。麻衣に免許を取れるか質問した際に微妙な反応をされており、技能面ではなく性格面で心配されている。
研究者をしている姉がいるが、紗菜は姉がどこで何をやっているか全く知らない。借金の連帯保証人になっていたことも忘れており、逃げた姉に代わり返済することになった。
市野原ときことは高校の同級生。生徒会長を務めていたときのことが原因でギスギスした関係が続いていたが、今は解消されている。
ロゼ
本名ロゼスタリア・エトワール[9]。誕生日12/25、151センチメートル、血液型不明、19歳[10]
エトワール家という王族の娘だったが、生まれ持つ高い魔力のせいで母や従者が「魔力酔」という病気に罹ってしまい、拡大を危惧する実父である国王により母である王妃とともに離れに隔離された。間もなく母が亡くなり、幽閉の代わりに貧民街の支援復興を言い渡されたが、むしろ「罪人」として王都からの追放であった。その後亡き母の故郷の村に移り住んだが、そこでも「黒髪」への畏怖や王族への不信が理由で村民から不遇な扱いをされ、「早く消えてくれないかな」や「またきたよ」などと陰口を叩かれ嫌がらせを受けていた。日に日に増すその生活に嫌気が差し、「国民への報復」として数年かけて編み出した禁術を使用し転移してきた。今まで人から罵倒されてばかりで感謝されることがなかっため、初めて佐渡の人から感謝された際は、感極まって涙していた。
佐渡に転移してきてから僅か2日で日本語を読めるようになっており、紗菜からは「天才っているんだな」と言われている。但し習得が速かったのは、エトワールの言語は日本語と音声体系が同じかつひらがながあり理解しやすかったためである[注釈 3]
食べることが大好きで、大体の食べ物が美味しくて感動し、高い語彙力をもってそれを表現している。
現在の目標は「東京」に行くこと。そのため東京から旅行で来ていた穂夏を質問攻めにしていた。
佐渡に転移してからも魔法は健在で、主に人助けに使われている。
市野原 ときこ(いちのはら ときこ)
紗菜の同級生で友人、かつ元生徒会副会長。
政治家一族の娘で「常に一番であれ」と教わって育ってきた。佐渡のことをいつも考えており、様々な事業にも携わっている凄腕。そのため市民や紗菜からも非常に頼りにされている。
よく紗菜を突き放すような態度をとっているが、文句を言いながらも紗菜のことを心配していたり手助けをしたり相談に乗ったりと、ツンデレな要素を持っている。
高校の生徒会選挙で紗菜に人生で数少ない敗北を喫し、副会長となった。しかし頼りにされるよう努力しても生徒会長である紗菜の影に隠れてしまい実を結ばず、自分が人として負けたと嫉妬して紗菜に強い八つ当たりをしてしまって以降関係がギクシャクしていた。今は解消され仲良くやっている。
月渚(ルナ)
本名ルミナス・ヴィレット[11]。16歳と思われる[12]
王都出身で、突然異世界から転移してきた。
当てもなくさまよっていた際にときこに拾われる。現在はときこと一緒に暮らしており、月渚と名乗っている。
王都の貴族の末娘で剣術をも心得ているが魔力を持っていない。木剣で西瓜を一刀両断したり、ロゼとの模擬戦で互角勝負をしたり、と剣の実力は折り紙付きである。
ロゼと初めて会った際に彼女のことを「黒髪の魔女」だと思い、佐渡の街を壊さないでと懇願していた[注釈 4]
ロゼと同じく食べることが大好きで、お菓子やパフェなどを食べているシーンがよく描かれている。また、クッキーなどを自分で作ることもある。
重度のスマホ廃人であり、バズるのが目標。常にネタを探していろいろ撮影している。金山のイベントが成功したのは彼女が一枚噛んでいる[13]
吉岡 麻衣(よしおか まい)
誕生日5/1、18歳、血液型O型、身長155センチメートル[14]
紗菜の高校の後輩。学校の授業にて海で溺れている時に助けられてから紗菜のことを非常に慕っている。
最初はロゼのことを敵対視しており、紗菜のスマホのホーム画面が紗菜とロゼのツーショット写真だったのを見て「なんで私じゃないんだろう」と悔しがっていたが、麻衣がから落ちた時に彼女が助けたことでロゼのことも慕うようになり「先輩」と呼ぶようになった。
毎年観光客が増える時期に案内などの手伝いとして来ているため、宿根木のことは熟知している。
ブロンドヘアにとても憧れているが髪を染めるわけにはいかないため、金髪のウィッグをつけている。里香にゴールドパークで会った際に「相変わらずヅラしてんね」と笑われている。
自動車運転免許の学科試験をすっ飛ばしてまで紗菜に会いに来ているが、その後正式に取得し、祖母から譲って貰った貰った車を運転している。
臼杵(うすき)
佐渡市役所の職員。
紗菜のことを気にかけてくれており、車で祭りなどに送迎してくれたりしている。
紗菜に100万円の借金があることを教えてくれたのは彼女である。
中原涼香(なかはら すずか)
佐渡市役所の職員。臼杵の同僚。ときこの従姉妹。
365日欠かさず食べるほどアイスが好き。
紗菜やときこによく仕事の依頼を持ってくる。
伊藤 文弘(いとう ふみひろ)
宿根木地区の代表[15]
農業だけでなく漁業にも携わっており、船を所有している[16]
美乃梨(みのり)[注釈 5]
伊藤の孫で、紗菜やロゼに懐いている。
畑野(はたの)
佐渡金山企画運営責任者。
紗菜に金山のイベントの企画を依頼するが、最初は当てにしていなかった。
沢崎 穂夏(さわさき ほのか)
東京から棚田の稲刈り体験に来ていた女性。
最初は稲刈りに全然乗り気ではなく、自分は非力だから何もできないと卑下していたが、ロゼの魔法をかけた鎌で作業してみるとできたため大変喜んでいた。その後、佐渡や農業に興味を持ち始め、皆と田んぼについて話している時に「自給自足ちょっと楽しそう」と思うようになっていた。ロゼや紗菜と一緒に佐渡を観光しているうちに佐渡の魅力に気づき、帰りの船で佐渡に移住しようか検討している。
以前は働いていたが、自分が何もできなさすぎて嫌気が差し会社を退社してしまい、暫くの間引きこもっていた。今回の旅行はそれを心配した親に無理やり連れてこられた。
ゲームの影響で魔法に興味を持っており、ロマンがあっていつか使ってみたいと思っている。
柳沢 里香(やなぎさわ りか)
麻衣の同級生で友人。
佐渡西三川ゴールドパークにて知り合いの手伝いをしている。
Remove ads

用語

はんぎり
4人まで乗れる楕円形の海上の乗り物 たらい船の一種。
サザエ祭り
年に一度開催される祭り 踊ったりする祭りではなくご飯などの露天が並ぶ。
小木の茅の輪祭り
毎年6月末に小木の木崎神社で行われる 大きな茅の輪神社鳥居に飾り、八の字に三回周り、無病息災を願う祭り。
佐渡金山
相川地区にある世界遺産に登録された金山
北前船
江戸時代に米を運んでいた船。
佐渡では千石船とも大和船とも言われていた。
アース・セレブレーション
開催期間3日間の佐渡市最大のお祭り。毎日夜になると鼓重とゲストによる野外ライブをする
佐渡おけさ
佐渡島の伝統的な踊り

作品舞台

新潟県にある佐渡島が舞台。主な舞台には主人公が住んでいる宿根木・祭りなどで出てくる両津など、1箇所のみが舞台というわけでなく佐渡島全体が舞台となっている。

書誌情報

  • おみなえし『魔法使いロゼの佐渡ライフ』芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉、既刊5巻(2025年7月11日現在)[17]
    1. 2023年5月11日発売、ISBN 978-4-8322-7460-0[18][19]
    2. 2023年9月12日発売、ISBN 978-4-8322-7484-6[18]
    3. 2024年4月11日発売、ISBN 978-4-8322-9540-7[18]
    4. 2025年1月10日発売、ISBN 978-4-8322-9604-6[18]
    5. 2025年7月11日発売、ISBN 978-4-8322-9647-3[18]

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads