日本語 語源 古典日本語より 副詞 ことごとく【悉(く)、尽(く)、事事く】 多数のものがあるうち、例外なくすべて。挙げて。 主人のように裏表のある人間は日記でも書いて世間に出されない自己の面目を暗室内に発揮する必要があるかも知れないが、我等猫属に至ると行住坐臥、行屎送尿ことごとく真正の日記であるから、別段そんな面倒な手数をして、己れの真面目を保存するには及ばぬと思う。(夏目漱石 『吾輩は猫である』) 類義語 悉皆 古典日本語 語源 「事(こと)」の複数表現「ことこと」より 副詞 ことごとく【悉(く)、尽(く)事事く、】 多数のものがあるうち、例外なくすべて。挙げて。 されどとかくいふかひなくて、みかどよりはじめ奉りて、大臣公卿ことごとく攝津國難波の京にうつり給ひぬ。(鴨長明『方丈記』) そうではあっても、結局言っても仕方がないので、帝をはじめとして大臣や殿上人の一人残らず摂津国難波京へお移りになってしまった。 関連語 ことごとしWikiwand - on Seamless Wikipedia browsing. On steroids.Remove ads