オレイン酸
脂肪酸の一種 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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オレイン酸(オレインさん、英: oleic acid、数値表現 18:1(n-9)または18:1(Δ9))は動物性脂肪や植物油に多く含まれている脂肪酸である。炭素原子間の二重結合を介して結合している一価の不飽和脂肪酸である。シス型のシスモノエン脂肪酸。18:1 (n-9) の略号で表される。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[4]。一価不飽和脂肪酸のω-9脂肪酸に分類される。
概要 オレイン酸, 識別情報 ...
オレイン酸 | |
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(9Z)-Octadec-9-enoic acid | |
別称 (9Z)-Octadecenoic acid (Z)-Octadec-9-enoic acid cis-9-Octadecenoic acid cis-Δ9-Octadecenoic acid Oleic acid 18:1 cis-9 | |
識別情報 | |
略称 | 18:1(n-9) |
CAS登録番号 | 112-80-1 |
ChemSpider | 393217 |
日化辞番号 | J2.460K |
KEGG | C00712 |
ChEMBL | CHEMBL8659 |
1054 | |
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特性 | |
化学式 | C18H34O2 |
モル質量 | 282.46 g mol−1 |
示性式 | CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH |
外観 | Pale yellow or brownish yellow oily liquid with lard-like odor |
密度 | 0.895 g/mL |
融点 |
13.4 °C, 287 K, 56 °F [1] |
沸点 | |
水への溶解度 | 不溶 |
エタノールへの溶解度 | 可溶 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1005 (日本語) KIS-NET (日本語) JT Baker(英語) |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
関連物質 | エライジン酸 (trans異性体) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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オレイン酸の命名は、オリーブ (Olea europaea) の油から単離されたことが由来である。浅黄色から黄褐色をした液体で、ラードのようなにおいをしている。水には溶けず、クロロホルム、アセトン、ジエチルエーテルなどの有機溶媒に溶ける。比重は25℃で 0.89、融点 16.3℃。一部の植物油、例えばオリーブ油などの不乾性油やそれを原料とした油の豊富な食品に多く含まれる。二重結合をひとつしか含まないので酸化されにくいが、飽和脂肪酸と比較すれば当然酸化されやすい。
オレイン酸は皮膚に塗布した場合に皮膚バリア構造を破壊しうる[5][6]。特に脂漏性皮膚炎を悪化させうる[5]。クリームやローション等の化粧品の原料に多く用いられている。
不飽和脂肪酸共通の性質については「不飽和脂肪酸」を参照