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『シティ・オブ・ゴッド』(ポルトガル語: Cidade de Deus、英語: City of God)は、2002年に製作されたブラジルの映画である。フェルナンド・メイレレスと共同監督のカティア・ルンドが、パウロ・リンスの同名小説(日本語未訳)を脚色して映画化した。
シティ・オブ・ゴッド | |
---|---|
Cidade de Deus | |
監督 |
フェルナンド・メイレレス カティア・ルンド |
脚本 | ブラウリオ・マントヴァーニ |
原作 | パウロ・リンス |
製作 |
アルドレア・バラタ・ヒベイロ マウリツィオ・アンドラーデ・ラモス |
製作総指揮 |
ウォルター・サレス ドナルド・ランヴァウド |
音楽 |
アントニオ・ピント エド・コルテス |
撮影 | セザール・シャローン |
編集 | ダニエル・レゼンデ |
配給 | アスミック・エース |
公開 |
2002年8月30日 2003年6月28日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | ブラジル |
言語 | ブラジルポルトガル語 |
製作費 | $3,300,000 |
興行収入 | $30,641,770[1] |
2002年カンヌ国際映画祭特別招待作品。2004年アカデミー賞において監督賞など4部門にノミネート(なお、アカデミー監督賞には共同監督のカティア・ルンドはノミネートされなかった)。その他多数の映画祭で数々の賞にノミネート、受賞。
1960年代から1980年代にかけてのリオデジャネイロ、中でも貧困にあえぐファヴェーラと呼ばれるスラム地域を舞台にした、強盗、麻薬ディーラーなどをして金を稼ぐモレーキ(ストリートチルドレン)たちの抗争が、実話を基にして描かれている。原題の "Cidade de Deus" とは、映画の舞台であり現存するファヴェーラの地名である。監督は、実際に現地のスラム街で素人を募集してオーディション、演技訓練を施し、一部の役柄を除き主要キャスト含めてすべて素人(200人)によるアドリブ主体の演技を撮影した。
ちなみに、素人俳優たちの演技訓練を一通り終えた後に、本作の予行演習のような意味あいで撮られた短編映画『ゴールデン・ゲート』(原題:Palace II)は、ベルリン国際映画祭最優秀短編作品賞など多数の賞を受賞している。
派生作品として、テレビドラマ版『シティ・オブ・ゴッド』(原題:Cidade dos Homens, シダージ・ドス・オーメンス、英語題:シティ・オブ・メン)も製作放送され、本作に出演したキャストも幾人か出演している。また、テレビドラマ版の完結話である同タイトルの映画が2008年8月より日本で公開された。
「神の街」と呼ばれるファヴェーラを舞台に、記者の青年ブスカペの回想から物語は始まる。
60年代。漁師の息子として生まれたブスカペは、父が捕った魚を売り歩く仕事に従事していた。ブスカペの兄であるマヘクは悪友のカベレイラ、アリカーチと共に“3人組”と呼ばれる地元では有名なチンピラであったが、取り巻きの少年リトル・ダイスが提案したモーテル襲撃計画から3人の運命は道を逸れていく。
70年代。18歳になったリトル・ダイスはリトル・ゼと名前を変え、持ち前の凶暴性で街の支配権を握っていった。学校を出て記者見習いとして働いていたブスカペはひょんな繋がりから撮影を任されたリトル・ゼ一味の集合写真が新聞の一面を飾り、カメラマンとして初めてのキャリアを積む。
一方、穏健派の相棒ベネの死によりリトル・ゼの行動はタガが外れていく。些細な因縁からリトル・ゼに恋人を犯され家族を殺された堅気の男“二枚目マネ”はリトル・ゼへの復讐を誓い、敵対するセヌーラ一味に加入。元軍人で射撃の名手であるマネの加入によりセヌーラ一味は勢い付き、力関係が崩れた「神の街」は戦争状態へと突入する。
役名の表記は英語優先とし、続いて括弧内にブラジルポルトガル語を記す。
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