ナンシー・ローマン
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ナンシー・グレース・ローマン[1][2](Nancy Grace Roman、1925年5月16日 - 2018年12月25日)は、1950年代に恒星の分類と運動の研究に多大な貢献を果たしたアメリカの天文学者。アメリカ航空宇宙局 (NASA) において女性として初めて幹部職に就き、1960年代から1970年代にかけてNASAの初代主任天文学者として宇宙天文学プログラムをスタートさせた。ハッブル宇宙望遠鏡計画では、天文学コミュニティや議会を動かすなど基礎を築く役割を果たしたことから「ハッブルの母 (Mother of Hubble)」とも呼ばれた[3]。また、ローマンはそのキャリアを通じて、積極的な講演者や教育者、科学分野における女性の擁護者でもあった。
概要 ナンシー・グレース・ローマンNancy Grace Roman, 生誕 ...
ナンシー・グレース・ローマン Nancy Grace Roman | |
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ナンシー・グレース・ローマン(2015年) | |
生誕 |
Nancy Grace Roman (1925-05-16) 1925年5月16日 テネシー州ナッシュビル |
死没 |
(2018-12-25) 2018年12月25日(93歳没) メリーランド州ジャーマンタウン |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 天文学 |
研究機関 | ヤーキス天文台、シカゴ大学、アメリカ航空宇宙局、アメリカ海軍調査研究所 |
出身校 | スワースモア大学、シカゴ大学 |
博士課程 指導教員 | ウィリアム・ウィルソン・モーガン |
他の指導教員 | ピート・ファンデカンプ |
主な業績 |
NASAの初代主任天文学者 |
主な受賞歴 |
Federal Woman's Award |
プロジェクト:人物伝 | |
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2020年5月20日、NASAのジム・ブライデンスタイン長官は、彼女の天文学への絶えることのない貢献を称え、計画中の赤外線宇宙望遠鏡WFIRSTをナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡と命名することを発表した[4]。