パラオ大空襲
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パラオ大空襲(パラオだいくうしゅう)は、第二次世界大戦(大東亜戦争)末期の1944年3月30日-3月31日にアメリカ海軍の空母機動部隊が行った、パラオの日本軍に対する大規模な航空攻撃である。4月1日にかけてヤップ島・ウォレアイ環礁・ウルシー環礁も同時に攻撃目標とされた。アメリカ海軍の作戦名はディセクレイト・ワン作戦(英語: Operation Desecrate One)。
概要 パラオ大空襲, 交戦勢力 ...
パラオ大空襲 | |
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コロール上空を飛行中の空母「ヨークタウン」所属F6F戦闘機と、炎上する港湾部の日本側地上施設。 | |
戦争:太平洋戦争 | |
年月日:1944年3月30日-4月1日 | |
場所:パラオ・ヤップ・ウォレアイ(メレヨン) | |
結果:アメリカ軍の勝利 | |
交戦勢力 | |
大日本帝国 | アメリカ合衆国 |
指導者・指揮官 | |
古賀峯一 | マーク・ミッチャー |
戦力 | |
戦艦 1, 巡洋艦 5 駆逐艦 8, 哨戒艇 2 駆潜艇 2, 補助艦船多数 航空機 約270 |
空母 11, 戦艦 6 巡洋艦 15, 駆逐艦 48 潜水艦 9 航空機 約700 |
損害 | |
沈没・擱座 駆逐艦 1, 哨戒艇 1 駆潜艇 1, 小型艇 16 支援艦 9, 輸送船 16 損傷 戦艦 1, 哨戒艇 1 駆潜艇 1, 支援艦 1ほか 撃墜・全損 航空機 147 |
沈没 潜水艦 1 損傷 潜水艦 1 撃墜・全損 航空機 25 |
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アメリカ軍の目的はニューギニア島のホーランジア上陸作戦の準備として、ホーランジアに近いパラオの日本側の航空、海上戦力を制圧することであった。パラオは日本海軍の重要泊地であったが、碇泊中の輸送船・支援艦船多数が撃沈され、機能を喪失した。復旧妨害のため、史上初の空母搭載機による機雷敷設も行われた。本空襲は、古賀峯一連合艦隊司令長官が殉職する海軍乙事件の発端ともなり、その後の日本海軍の作戦計画に多大な悪影響を残した。