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「メイ・イット・ビー」("May It Be")は、アイルランドの歌手エンヤによる楽曲であり、ピーター・ジャクソン監督の2001年の映画『ロード・オブ・ザ・リング』で使われた[1]。第74回アカデミー賞では歌曲賞にノミネートされた。
ピーター・ジャクソンはエンヤに接近し、『ロード・オブ・ザ・リング』のために曲を書く事に興味があるかを尋ねた[2]。企画を聞いてエンヤは興奮し、予備フィルムの編集を見学するためにニュージーランドへ向かった[2]。
エンヤはプロデューサーのニッキー・ライアン、作詞家のローマ・ライアンと共に作業した。ニッキーがプロデュース、アレンジ、マネージし、ローマが歌詞を書いた。彼らはワーナー・ミュージックとの契約を通じて[3]、ライアンのダブリンのスタジオであるエーグル・スタジオで録音した[4]。
楽曲の歌詞には英語の他に、J・R・R・トールキンが創造した架空のエルフ語であるクウェンヤが使われた[4]。トールキンは23歳の時にこの言語を書き始めた[5]。
第74回アカデミー賞では歌曲賞にノミネートされたが、ランディ・ニューマンの「君がいないと」(『モンスターズ・インク』)に敗れ、受賞には至らなかった[6]。
第59回ゴールデングローブ賞では主題歌賞[7]、第45回グラミー賞では映画テレビ歌曲賞にノミネートされたが受賞には至らなかった。
第7回クリティクス・チョイス・アワード歌曲賞[8]、ラスベガス映画批評家協会賞歌曲賞、フェニックス映画批評家協会賞歌曲賞では受賞を果たした[9]。
「メイ・イット・ビー」は2001年11月20日に発売された『ロード・オブ・ザ・リング』のサウンドトラック盤に収録された[10]。
2002年にはシングルが発売された。エンヤの「Isobella」と「The First of Autumn」が共に入っていた[4]。同シングルはドイツのシングルチャートで1位となった。エンヤにとっては「Only Time」に続いて連続での1位だった[11]。
2009年に発売されたエンヤのアルバム『The Very Best of Enya』にも収録された[12]。
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