リティヤ (正教会)
ウィキメディアの曖昧さ回避ページ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
リティヤ(ギリシア語: Λιτή[1], ロシア語: Лития[2], 英語: Litiy)とは、正教会における奉神礼の一種[3]。リテヤとも表記される。祈祷書には「リティヤ」の表記[4]のほか「熱衷公祷」との漢字表記も記されているが[5]、漢字表記よりも片仮名表記の方が日本正教会で一般的である[6]。
リティヤには、以下二つのものがある。全く別の奉神礼でありながら同名となっている。
- 永眠者の、永遠の安息、永遠の生命、永遠の記憶を願うために行われるリティヤ。 - パニヒダ・埋葬式の終結部を構成するが、リティヤ単体で行われることもある[2][7]。
- 徹夜祷中の晩課に行われるリティヤ - 餅(パン)・麦(日本正教会では米を用いるのが一般的)・葡萄酒・油を祝福する[3][8]。
両者の内容・構成も全く異なっているほか、永眠者の記憶の際に前で祈るパニヒダ台と、晩課のリティヤで用いられる、餅(パン)・麦・葡萄酒・油を載せる祭台とでは、形状が全く異なる。