ヴァイローチャナ
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ヴァイローチャナ(Vairocana, 梵: वैरोचन)は、インドを起源とするアスラ神族の王(阿修羅王)の名で、日本名を毘盧遮那仏(ビルシャナ)、あるいは略してルシャナ仏とも言う。 華厳教の教主であり、いわゆる奈良の大仏様は、当仏の像である。現存しないが、方広寺大仏(京の大仏)も毘盧遮那仏であった。
また密教の五部族の仏陀(五禅定仏)における主尊である大日如来も表し、特にマハー・ヴァイローチャナ(摩訶毘盧遮那仏:Mahāvairocana)と「マハー(偉大な、真の)」が付いた場合は、この意味に限定される。
ヴィローチャナといった場合は、『チャーンドーギア・ウパニシャッド』第8章に登場する阿修羅王で阿修羅王ヴァイローチャナの父となる。