三ヨウ化アンチモン
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三ヨウ化アンチモン(さんヨウかアンチモン、antimony triiodide)は、化学式が SbI3 の無機化合物である。深紅色の固体で、化学式が SbxIy の中で唯一単離できる化合物である。気体の三ヨウ化アンチモンはピラミッド形の分子であることがVSEPR理論によって予想される。固体状態では、Sb 中心は6個のヨウ素が形成する八面体に囲まれているが、6個のヨウ素のうち3個は近く、他の3個は離れている[1]。関連化合物に三ヨウ化ビスマスがあるが、この Bi-I 距離は全て等しい[2]。
概要 三ヨウ化アンチモン, 識別情報 ...
三ヨウ化アンチモン | |
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SbI3 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7790-44-5 |
特性 | |
モル質量 | 502.473 g/mol |
外観 | 赤色の結晶 |
密度 | 4.92 g/cm3, 固体 |
融点 |
171 °C |
沸点 |
401 °C |
磁化率 | -0.0001472 cm3/mol |
構造 | |
結晶構造 | 三方晶系 |
危険性 | |
EU分類 | 記載無し |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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三ヨウ化アンチモンは熱電気材料の作成においてドーパントとして使われる[3]。