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国際連合の職員 ウィキペディアから
中満 泉(なかみつ いずみ、1963年〈昭和38年〉- )は、日本の国際連合職員。一橋大学教授などを経て、日本人女性初の国際連合事務次長として軍縮担当(UNODA)上級代表を務める[1][2]。
東京都出身。フェリス女学院高等学校在学中より国連職員を志す[3][4]。1987年早稲田大学法学部卒業。1989年にアメリカ合衆国ジョージタウン大学外交大学院修士課程でマデレーン・オルブライトの指導で[5]、修士(国際関係論)の学位を取得[6][7]。同年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に入所[2][8]。
法務官、人事政策担当官、旧ユーゴスラビアサラエボ・モスタル事務所長、旧ユーゴスラビア国連事務総長特別代表上級補佐官、UNHCR副高等弁務官特別補佐官、国連本部事務総長室国連改革チームファースト・オフィサー、International IDEA(国際民主化支援機構)官房長、企画調整局長など国際機関のポストを歴任。
スウェーデン人外交官の夫のマグヌス・レナートソン(Magnus Lennartsson)が在日本スウェーデン大使館公使に就任したため[9]、18年ぶりに生活拠点を日本に移し、2005年から2007年まで一橋大学大学院法学研究科教授および新設の国際・公共政策大学院教授を務め、2008年8月まで客員教授[10][11]、同期間に国際協力機構(JICA)平和構築客員専門員(シニア・アドヴァイザー)、外務省海外交流審議会委員[12]などを兼任。
2008年9月に国際連合事務総長・潘基文により国際連合事務局平和維持活動局政策・評価・訓練部長に採用され[13]、2012年まで務め、2012年から2014年10月まで国際連合事務局平和維持活動(PKO)局アジア・中東部上級部長(D2、キャリア採用最高位)を務め、アフガニスタンを含むアジア全域、シリア・レバノンを含む中東全域および西サハラを主管する[14]。
2014年9月18日、国際連合の潘基文事務総長および国際連合開発計画(UNDP)ヘレン・クラーク総裁により、中満はUNDPの総裁補兼初代危機対応局長(事務次長補ポスト)に任命された[15][16][17]。国連のキャリア職員としてPKO・安全保障分野や人道支援分野などさまざまなポストを歴任。
2017年3月29日、女性職員比率上昇方針を掲げる国際連合のアントニオ・グテーレス事務総長は、中満を金垣洙の後任の国連事務次長(軍縮担当上級代表)に指名することを発表。日本人が事務次長に就くのは9人目で、日本人女性では初めて[18][19][2][8]。同年5月1日に就任[1]。後任のUNDP危機対応局長には同じ日本出身の女性岡井朝子が就いた[20]。
2018年5月、フォーチュン誌発表の「世界の最も偉大なリーダー50人」に選ばれる。
2022年9月22日、来たる27日に実施予定の故安倍晋三国葬儀に中満国連事務次長兼軍縮担当上級代表が国連代表として参列することが、日本国外務省により発表された[21][22]。
1997年にスウェーデン人の外交官と結婚し、2女の母。無条件で賛美するわけではないとしつつも、スウェーデンに暮らした経験などから、「スウェーデンは人類社会が現時点で到達しうる理想的な社会のひとつ」とする[23]。
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