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栃木県那須塩原市にある神社 ウィキペディアから
明治期の軍人、乃木希典と、その夫人である乃木静子の夫妻を祀る。日清戦争後に乃木が閑居した別邸の敷地内にある。 乃木夫妻は明治天皇崩御の後を追う形で殉死し、1912年(大正元年)9月18日に葬祭が執り行われた。当地の住民は別邸前でその遥拝式を行い、式の終了後、乃木希典を祀る神社を創立しようという声が上がった[1]。1915年(大正4年)に創立が許可され、1916年(大正5年)4月13日に社殿が竣工、鎮座が行われた。
境内および別邸跡とその周辺は乃木公園となっている。参道には約100本ものソメイヨシノの桜並木が800mに渡って連なり、桜の季節には花見客で賑わう。境内を貫いて蟇沼用水が流れをつくり、その一部は静子夫人の名を冠した「静沼」へと引かれている。
敷地の裏手に湧く、乃木の自慢であった湧泉(乃木清水)から発見された淡水産紅藻類ノギカワモズクは、1984年(昭和59年)に新品種として登録され、市指定の天然記念物となっている[2]。
乃木公園内には、1892年(明治25年)に乃木が自ら設計した、農家風造りの木造平屋建て別邸「乃木希典那須野旧宅」(乃木別邸)跡があり、栃木県指定史跡となっている[3]。乃木は1892年(明治25年)、1898年(明治31年)、および1901年(明治34年)から1904年(明治37年)の間、この別邸に閑居し、農業に従事して休職の期間を過ごした。現在の静沼は、乃木の生前には彼の水田であったという。
乃木別邸は1990年(平成2年)10月28日の不審火によって焼失し、乃木神社ではこれを過激派による放火であるとしている。乃木別邸はその後1993年(平成5年)に復元されている[3]。
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