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ドラゴンボールの用語 ウィキペディアから
気(き)とは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』、ならびにそれを原作としたアニメなどにおける体内エネルギーの概念である。
本稿では、それを利用した気功波(きこうは)についても、併せて解説する。
『ドラゴンボール』作中で使用される、体内エネルギーの比喩である。初めてこの概念が登場したのはピッコロ大魔王編で、超神水を飲んだ孫悟空がピッコロの気を感じ取り、カリンに驚かれている。
戦闘に用いる場合、気功波として放つ以外にも、体の一部分に込めることで攻撃力や防御力を上げたり、ゴテンクスのように意思を持った気のオバケを作り出したり、ベジットのように手から気の剣を出したりと用法は様々である。気の弱っている者に別の者が気を受け渡すことも可能。また体内の気を放出、コントロールすることで飛行も可能であり地球ではこの技術を舞空術(ぶくうじゅつ)と呼んでいる。知人の気を感知して瞬間移動を行うことが可能な、気を使用した技を持つ者もいる。
キビトのように気合いを送りこむことで体に気を与え体力を回復させる能力を持つ者や、デンデのように全身から集めた気を手から発してダメージを回復する能力を持つ者もいる。同義語としてヤジロベーは「妖気」、界王神は「エナジー」[1]、ヤードラット星人は「スピリット」[2]と表現している。
訓練すれば相手の気の強さや位置を感じることが可能で、数億キロ離れた相手の場所さえ分かってしまう。また、気の強さをコントロールすることで気配を隠したり、強さをカモフラージュすることができる。訓練次第では気を完全に消すことができ、その場合肉眼で探すしかなくなる。気は強弱以外にも個人の特色が出るようで、その人物を知るものであれば気の探索により個人の特定が可能である。
フリーザや魔人ブウに対しては「邪悪な気」、「不気味な気」といった表現もみられ、セルは複数の人物の気が入り混じっていると表現された。また人造人間のように、気を探っても人造人間自体から気を感じないケースもあれば、破壊神ビルスのような神の域に達している者の質の高いクリアな気は、同じ神の域に達している者でないと感じ取ることすらできないといったケースもある。
地球の武道家など一部の戦士は気を高めることで戦闘力を上昇させることができ、元々の気を戦いで一気に増幅して、それを爆発させることで高い戦闘力を発揮する[3]。
元々の気を奪い取られても増幅して爆発させる前の気だとそこまで大きなエネルギーではないらしく、ドクター・ゲロも背後から捕まえることでピッコロの気をほとんど吸い取り、その気を自分にプラスしたことで回復したピッコロも倒せると踏んでいたが、ピッコロにはまるで歯が立たなかった。そのときピッコロはゲロに、「オレたちは戦いで一気に気を増幅して、そいつを爆発させるからオレから奪い取ったエネルギーは知れたものだ」と解説している[3]。
劇中の登場人物の中で気の探索やコントロールを行えるのは、主人公の悟空をはじめとする修行を積んだ地球の一部の戦士たち、界王神をはじめとする神域の関係者、種族としてその技術を保持しているナメック星人など、限られた人物、限られた種族のみである。ヤードラット星人が悟空に教えた瞬間移動も気の探索を応用しているが、ヤードラット星人もスピリット(気)のコントロールを行う種族であり、スピリットを移動・分離・拡縮することで瞬間移動・増殖・巨大化を可能としている[2]。
敵として登場したキャラクターの多くは、当初は気を探索することができないが、中期であればナメック星編でのベジータ、後期であれば魔人ブウなど、パワーアップ時に可能になるパターンも多く、戦闘に関する学習能力の高さを表現したり、知性の高まりの表現としてしばしば用いられた。また、ドクター・ゲロによって作られた人造人間16号と19号、およびドクター・ゲロ本人である20号は、気を感知することで相手の位置、強さを特定するパワーレーダーを内蔵している。
フリーザ一味はこの気の探索の技術を持っておらず、フリーザをはじめとした構成員たちはスカウターによって戦闘力や気の位置、強さを測定していた。また、戦闘力を自在に変化できるのはフリーザやギニューなど一部の者のみで、ラディッツは悟空とピッコロが戦闘力を自在にコントロールしている様子を見て驚いており、ドドリアが戦闘力を変化させたナメック人を見て「めったにいないタイプ」と発言していた。
アニメ『ドラゴンボール超』では、第6・第7宇宙破壊神選抜格闘試合でのヒットとの激闘を終えた後の悟空が遅発性乱気症(ちはつせいらんきしょう)にかかっている。これは短時間で急激な気のコントロールを必要とする術および技を使用することで発症する病気であり、食欲がなくなる、けだるさがある、気の使用が困難になるといった症状がある。
北の界王は悟空に「でたらめな気の使い方をすると何日か遅れて気のコントロールがままならなくなることがある」と説明しており、筋肉痛のようなものなのでしばらくすれば勝手に治るという。ただし、界王拳10倍の使用や何秒か先を読むような無理をした闘い方を続けていると、自分でも気づかないうちに意識と感覚がズレてまともに闘えなくなるとも警告している。
気の容量はそのまま実力と結びついているが、実力には技術や技量などといった他の要素も関係してくるので、力量を測る指針にはなるが絶対的なものではない。また、鳥山明は「闘いにおいて最も重要なのは気の大きさとコントロールであり、肉体そのものの強さにはどう鍛えても物理的な限界があり、それを超えるには気の増大が必要になる」と語っている[4][5]。また、「気を増大させるほどコントロールが難しくなるので、気のコントロールは重要」とも語っている[5][注 1]。気には、元気[注 2]、勇気[注 3]、正気といった精神力も含まれる[4]。
体内の気を体外にエネルギー化して発射する技で、悟空をはじめ多くの戦士たちが使用する。他の惑星などでは、気のことを「エネルギー」と呼ぶ場合もある。光線型の物は「エネルギー波」、「気功波」と呼び、光球型は「エネルギー弾」、「気弾」と呼ぶ[要出典]。目で見える形で出る光弾に対し、肉眼では直接見ることができない気合い型の気功技として「衝撃波」などもある[8]。
代表的なものとしては体内で凝縮、破壊力を持ったエネルギー波として一気に放出するかめはめ波が挙げられる。気の使用量により、大きさや威力が異なる。作中では明確な区別はされていないが、かめはめ波やどどん波のような光線型と、元気玉や繰気弾、クラッシャーボールのような光球型の2種類のタイプが存在し、光線型も先の球が大きければ爆発系、小さければ貫通系と分かれる。
光球型は主に爆発型だが稀に貫通型のものもある。主に手の平から放つが、他にも指先、口、目など様々な箇所から放出することができる者もおり、悟空も足の裏から発射している。他にも変化させて円盤状にしたり、操作したりできる者もいる。地球の一般人に対する知名度は低く[8]、トリックだと思われていることが多い。
個々の技についてはドラゴンボールの技一覧を参照。『ドラゴンボール大全集』4巻や『DRAGONBALL超エキサイティングガイド キャラクター編』によると以下のように区別されている[8][9]。
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