硬膜外麻酔
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硬膜外麻酔(こうまくがいますい、英: epidural anesthesia、epidural)とは、脊髄の硬膜の外側に麻酔薬を投与することによる区域麻酔の一種である。硬膜外ブロック(英: epidural block)とも表記され、同義語ではあるが、ペインクリニックでは硬膜外ブロックと表記されることが多い。 医療従事者からはepiduralを略して「エピ」と呼ばれる事もある。
脊髄硬膜外腔に局所麻酔薬やオピオイドを投与することにより、周術期の鎮痛を得るものである。脊髄くも膜下麻酔、全身麻酔、鎮静と併用されることが多い。カテーテルを留置して手術中と術後の鎮痛に使用される[1]。無痛分娩の際にも行われる。ペインクリニックでは局所麻酔薬以外にステロイドが用いられることもある[2]。カテーテル留置にはツーイ針と呼ばれる鈍針が用いられる。1987年、昭和天皇が腹部手術を受けた際、硬膜外麻酔が行われ、日本における硬膜外麻酔普及の端緒となった[3]。