カモスタット
ウィキペディアから
ウィキペディアから
カモスタット(英: Camostat,INN; 開発コードFOY-305)は、セリンプロテアーゼ阻害剤。 セリンプロテアーゼ(酵素)は体内でさまざまな機能を持っているため、カモスタットにはさまざまな用途がある。いくつかの形態のがんの治療に使用され、一部のウイルス感染に対しても効果的であり、肝臓や腎臓の病気や膵炎の 線維化を抑制する[1][2] [3][4][5]。
IUPAC命名法による物質名 | |
---|---|
| |
臨床データ | |
販売名 | フオイパン (Foipan) |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与経路 | 経口 |
識別 | |
CAS番号 | 59721-28-7 |
ATCコード | B02AB04 (WHO) |
PubChem | CID: 2536 |
IUPHAR/BPS | 6432 |
ChemSpider | 2440 |
UNII | 0FD207WKDU |
KEGG | D07606 |
ChEMBL | CHEMBL590799 |
化学的データ | |
化学式 | C20H22N4O5 |
分子量 | 398.42 g·mol−1 |
| |
日本で市販されている[6]。経口蛋白分解酵素阻害剤「フオイパン錠」が1985年から発売されており、後発品もある。
副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状などのアレルギー、過敏症、高カリウム血症、低ナトリウム血症、血小板や白血球減少、肝機能障害、黄疸などが報告されている[7]。
カモスタットは、TMPRSS2の阻害剤である。TMPRSS2の阻害は、HeLa細胞におけるSARS-CoVおよびHCoV-NL63による感染を部分的にブロックすることが分かっている。研究では、カモスタットが、COVID-19の原因となるウイルスであるSARS-CoV-2のCalu-3肺細胞への感染を大幅に減少させることが、in vitroで示されている[8]。
日医工は2020年11月11日、「カモスタットメシル酸塩」をコロナ治療薬として、アメリカ合衆国で第2臨床試験を始めたと発表した。2021年1月まで実施予定[9]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.