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かつての日本のパーソナルコンピュータのブランド、およびその製造者たる、日本の東京都中央区にあったパソコンメーカー ウィキペディアから
ソーテックとはオンキヨー株式会社が販売していたパーソナルコンピュータのブランド名である。かつては株式会社ソーテックのブランド名だった(後述)。オンキヨーは、ソーテックブランドのパーソナルコンピュータに加え、comfix(コムフィックス)ブランドで周辺機器も販売していた。 なお、2009年にONKYOブランドに統合する事が発表され、ソーテックブランドは消滅した。
種類 | 株式会社(解散) |
---|---|
市場情報 |
ヘラクレス(廃止) 6829 2000年9月7日 - 2008年7月15日 |
略称 | SOTEC |
本社所在地 |
東京都中央区東日本橋1-11-5 リバーサイド和興ビル7~9階 |
設立 | 1984年4月3日 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | パーソナルコンピュータ及び周辺機器の開発、製造、販売とそれに付随する事業 |
代表者 | 代表取締役社長 菅正雄 |
資本金 |
94億4909万円 (2007年12月31日現在) |
売上高 |
117億843万円 (2007年4月~12月) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | オンキヨー 50.1% |
関係する人物 |
大邊創一(ソーテック及び工人舎創業者) 大朏直人(オンキヨー会長兼社長) |
特記事項:2008年合併解散 |
主に日本国外向けラップトップ型、ノート型PCの製造販売、OEMを手掛けていた。1984年に世界で初めてポータブルコンピューターを開発し、国内市場向けにWinBookを発売したのが1993年である[1]。当時は品質もサポートも評判はよかったとされる。
主にOEMでPCを製造、販売していた株式会社ソーテックは、1997年、生産依託先の韓国三宝(サムポ)コンピュータ(トライジェム、TriGem)に事実上買収され、国内向けデスクトップ型PC販売へ進出。1999年、当時破格の10万円を切るパソコンを発表。「しまったー! 99800円のパソコンなんてどう考えても安くしすぎだ! うっかり、してました」という特徴的なコーラスのテレビCMを放映し、消費者にインパクトを与えた。同時にダイレクト販売も開始した。
一時期シェアを大きく伸ばしたが、品質管理の甘さ(これは後年ソーテック自身が認める事になる)により多くのクレームを引き起こした。サポートの対応も粗雑であるとの評が広がり、同社は著しく株を落とした。加えてiMacに酷似した一体型パソコン「e-one」の販売差止が痛手となり、結果的に筆頭株主が三宝からキョウデンに交替しキョウデングループ入りした。
その後はCD-R/RWドライブ搭載製品をいち早く販売したり、特定のプロバイダと契約することによりパソコンを無料で寄贈する「タダパソ」のサービスを2007年1月まで実施するなど、従来の常識にとらわれない斬新なアイデアを盛り込んだ製品を多数送り出したが、一方でキョウデングループ傘下になって以降もサポートの対応は改善されなかった。電話は混雑して繋がらず、ソーテックも「電話、1台しかないんか!」と題する自虐的広告を出す程だった[2]。その結果知名度は再び上昇したが、皮肉にも売上高は急降下することとなる。
2004年、キョウデンが持ち株をロスチャイルド・三井物産合弁のアクティブ・インベストメント・パートナーズに売却。創業者の大邊創一がソーテックを離れ、新たに工人舎(後述のものとは別の新会社)を設立した。
品質管理やサポート体制が販売量に追い付かずに問題となり、市場評価急落と景気低迷により業績が低下したため、キョウデングループ入りを経て英国資本アクティブ・インベストメント・パートナーズ傘下で再建を図っていたが、PC部門の強化を目論んでいたオンキヨーがソーテックを吸収合併する。
2007年7月2日、大手音響メーカオンキヨーによる公開買い付けおよび第三者割り当ての引き受けにより、オンキヨーの子会社となることが決定。続く2007年9月、菅正雄を代表取締役社長に迎え、新体制としてオンキヨーとソーテックの組織体制の統合、営業拠点の統合がスタートした。
2008年6月を目途に、修理・保守、問い合わせに対応するリペアセンターとコールセンター機能を、PC生産拠点(鳥取オンキヨー)と一本化することを発表。統合により迅速な修理・保守体制を確立することで、消費者へのサービス、満足度を高めることを目標とする。なお、2008年に入り営業拠点の統合が完了した。
2008年3月19日、9月1日をもってオンキヨーに吸収合併されることを発表。9月1日に正式に解散、ソーテックはオンキヨーが発売するPCのブランドとなった。
なお、オンキヨーとの合併後、パソコンの製造やサポートなどは子会社の鳥取オンキヨー(現・オンキヨー&パイオニアイノベーションズ鳥取本社)が受け持っており、かつてのソーテック時代の体制は引き継がれていない。
2009年9月17日、ソーテックブランドのPCを全廃し、社名の「オンキヨー」ブランドに統一する方針であると報道された[6]が、実際にはソーテック・オンキヨーの両ブランドのPCは並行して販売され[7]、ソーテックブランドが完全に廃止されたのは2010年である。
2014年にはラインナップを大幅に減少させており、小型のノートパソコンを1機種販売していた。2017年にはタブレット端末2種のみになっていた。
2022年、オンキヨーホームエンターテイメントが経営破綻した。
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