日向灘地震 (2022年)
2022年に発生した地震 ウィキペディアから
2022年に発生した地震 ウィキペディアから
日向灘地震(ひゅうがなだじしん)は、2022年1月22日に日向灘で発生したマグニチュード(M)6.6の地震である。
日向灘地震(2022年) | |
---|---|
震源地 | |
本震 | |
発生日 | 2022年1月22日 |
発生時刻 | 午前1時8分 |
| |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
2022年1月22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とする地震が発生した。震央は北緯32度42.9分 東経132度04.3分、震源の深さは45km、地震の規模はM6.6と推定されており、大分県と宮崎県で震度5強の揺れを観測した[1]。この地震による津波はなかった。本震以降、日向灘では余震とみられる地震も相次いで発生し[2]、22日一日だけで震度1以上の地震が31回発生した[3]。
今後発生すると想定されている南海トラフ地震の想定震源域内で発生した地震であったが、M6.6であったため気象庁による臨時情報は発表されなかった(想定震源域内でM6.8以上の地震が起きた場合は、専門家らによる検討会が開かれ[4]、気象庁が臨時情報を発表する)[5]。
この地震の発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ型であった[6]。 フィリピン海プレートの内部で発生した地震であり[7]、プレート境界より深いプレート内部の断層により発生したと推定されている[5]。
南海トラフの一部にあたる日向灘では過去に繰り返し地震が発生しているが(日向灘地震)、この地域でM6.5以上の地震が起こるのは、1996年12月3日のM6.7の地震(最大震度5弱)以来、約25年ぶりのことであった[8]。
大分県の大分市・佐伯市・竹田市、宮崎県の延岡市・高千穂町で最大震度5強を観測したほか、中部地方から九州地方にかけて有感となった。気象庁が発表した推計震度分布図によれば、一部地域では震度6弱の揺れがあったと推計されている[9]。また、熊本県、大分県、宮崎県では長周期地震動階級2を観測している[6]。
揺れが強かった大分県や宮崎県を中心に被害が見られた。大分市にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の駐車場では大きな地割れが見られた (最大30cm幅の亀裂ができ付近には最大50cmの段差が生じた)[11][12][13]。 佐伯市では、住宅被害(屋根瓦の落下等)の報告が200件ほど寄せられた[14]。 国史跡に指定されている竹田市の「岡城跡」では、三の丸の石垣の一部が高さ約1.5m、幅約4mの範囲で崩れた[15]。延岡市では340世帯が断水した[16]。国道や県道では落石や倒木などにより一部が通行止めとなった[15][17][18]。大分県内では一時最大で約7万5,600戸が停電した[19]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.