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佐伯市
大分県の市 ウィキペディアから
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概要
佐伯藩の城下町として栄えた江戸時代から「佐伯の殿様、浦でもつ」と言われており、豊富な海の幸と山の幸に恵まれ、「世界一、佐伯寿司」をキャッチフレーズとして、観光客の誘致にも力を入れている。
2005年3月3日に佐伯市と南海部郡5町3村が合併して新たに佐伯市となり、九州の市町村の中で最大の面積を持つことになった。
「佐伯」の読み
本市の読みは「さいき」であり、地名・人名で一般的に使用されている通常の仮名表記の「さえき」(歴史的仮名遣では「さへき」)ではない。これは大正5年(1916年)7月に佐伯町会が、訛音に合わせて表記を「さえき」から「さいき」に変更することを決定した[1]ためである。同様の事例として広島県佐伯郡佐伯町(さえきぐんさいきちょう。1982年に表記変更、2003年に廿日市市と合併により廃止)がある。
しかし、同年10月25日に開業した鉄道院の日豊本線佐伯駅(さえきえき)や、昭和9年(1934年)に開隊した海軍の佐伯海軍航空隊(さえきかいぐんこうくうたい)のように、国が管轄する施設についてはこの変更決定に従わず、本来の表記である「さえき(さへき)」が使用され(佐伯駅は昭和37年(1962年)1月15日に表記を「さいき」に変更)、昭和15年(1940年)の国勢調査報告書にもSaekiとローマ字が振られている。
とはいえ、表記変更からおよそ100年を経過した今日では次第に区別が曖昧になっていき、1916年の表記改変以前に係る事柄(佐伯藩・佐伯城など)であっても、現行表記に合わせて「さいき」と書いている事例が多く見られる[2]。
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地理
要約
視点

2018年5月5日撮影の18枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
大分県の南東端、大分市の南東約60kmの場所に位置する。東部は日豊海岸国定公園の豊後水道に面しており、日本有数のリアス式海岸地帯が広がっている。 このため、今後発生が予見されている南海トラフ巨大地震の際には、市内の海岸に最大8mの津波が到達することが予想されており、大分県内の市町村では最大値となっている[3]。 また、内陸部は祖母傾国定公園の山々に囲まれており、南部は宮崎県との県境をなしている。市内を流れる一級河川の番匠川によってできた県南最大の沖積平野に市街地が拓けており、県南地域の中核都市となっている。
気候
おおむね南海型気候に属し、高温多湿で降雨量が多い。
気温は同じ佐伯市内でも沿岸部と山間部では差が大きく、海岸部の佐伯アメダスでは冬日は少なく(12.9日)、無霜地帯が多くなっており、夏の熱帯夜日数も12.1日と一定日数記録する。
しかし山間部では冬の冷え込みが厳しく、宇目アメダスでは1月の平均最低気温が氷点下1.7℃、冬日日数は77.0日と、熊本県阿蘇市乙姫や宮崎県五ヶ瀬町鞍岡など九州有数の寒冷地に匹敵する寒さであり、夏も熱帯夜となることは非常に稀である(0.4日)。
地名
合併前からの佐伯市は旧佐伯町の地区が大字がない状態であり、それ以外に23大字が置かれている。
- (大字なし=旧佐伯町)
- 池田(旧上堅田村)
- 長谷(旧上堅田村)
- 稲垣(旧鶴岡村)
- 上岡(旧鶴岡村)
- 鶴望(旧鶴岡村)
- 狩生(旧西上浦村)
- 二栄(旧西上浦村)
- 護江(旧西上浦村)
- 荒網代浦(旧大入島村)
- 石間浦(旧大入島村)
- 片神浦(旧大入島村)
- 久保浦(旧大入島村)
- 塩内浦(旧大入島村)
- 高松浦(旧大入島村)
- 日向泊浦(旧大入島村)
- 守後浦(旧大入島村)
- 海崎(旧八幡村)
- 霞ヶ浦(旧八幡村)
- 戸穴(旧八幡村)
- 堅田(旧下堅田村)
- 長良(旧下堅田村)
- 青山(旧青山村)
- 木立(旧木立村)
大字なしの区域は市街地西側の臼坪山周辺、番匠川河口左岸、右岸の3か所に散らばっている。臼坪山周辺・番匠川河口左岸は市街地の住居表示実施地区の両端に接し、番匠川河口左岸は女島・新女島の通称町名がある。番匠川河口右岸は灘という通称地名で呼ばれる。
- 上浦
- 浅海井浦
- 津井浦
- 最勝海浦
- 弥生
- 井崎(旧上野村)
- 上小倉(旧上野村)
- 小田(旧上野村)
- 山梨子(旧上野村)
- 江良(旧切畑村)
- 門田(旧切畑村)
- 細田(旧切畑村)
- 提内(旧切畑村)
- 平井(旧切畑村)
- 大坂本(旧明治村)
- 尺間(旧明治村)
- 床木(旧明治村)
- 本匠
- 井ノ上(旧因尾村)
- 因尾(旧因尾村)
- 上津川(旧因尾村)
- 堂ノ間(旧因尾村)
- 山部(旧因尾村)
- 宇津々(旧中野村)
- 小川(旧中野村)
- 小半(旧中野村)
- 笠掛(旧中野村)
- 風戸(旧中野村)
- 波寄(旧中野村)
- 三股(旧中野村)
- 宇目
- 直川
- 鶴見
- 米水津
- 色利浦
- 浦代浦
- 小浦
- 竹野浦
- 宮野浦
- 蒲江
住居表示
住居表示実施状況
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歴史
要約
視点
椎茸
1805年に原田理三郎が日本で初めて椎茸をクヌギに変えたとして資料に残っている[要出典]。
市制施行
海軍航空隊の誘致に成功した佐伯町は、軍都として相応しい規模を要求されることになった。昭和11年(1936年)には大分県が佐伯・鶴岡・上堅田・八幡の1町3村の合併を勧奨し、これを受けて翌昭和12年(1937年)4月1日に佐伯・鶴岡・上堅田の1町2村が合併し、新制の佐伯町(さいきちょう)が発足する。
昭和15年(1940年)に海軍の佐伯防備隊(さえきぼうびたい)が設置されると、村民の反対により先の合併に不参加であった八幡村に加え、佐伯湾に面する町村のさらなる合併が求められるようになり、昭和16年(1941年)1月21日には佐伯・八幡・西上浦・大入島の1町3村の首長・助役が協議し、国策に従って合併に協力する旨を確認した。こうして同月23日の佐伯防備隊司令井原美岐雄からの合併要請、4月12日の内務大臣平沼騏一郎からの合併諮問(内務省分地第八号)を受け、天長節の4月29日に、大分県内5番目の市となる佐伯市(さいきし)が誕生。初代市長には元豊予要塞司令官の郷田兼安(陸軍中将)を招聘した。
近現代の沿革
(現在の佐伯市域全体の変遷については南海部郡の項を参照のこと)
- 明治8年(1875年)3月13日 - 大分県による村落統合にともない、塩屋村と大船繋村が合併して佐伯村(さえきむら)が成立。
- 明治11年(1878年)11月1日 - 郡区町村編制法の施行にともなう海部郡の分割により、南海部郡佐伯村となる。佐伯村に南海部郡役所が置かれる。
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制施行にともない、佐伯町(さえきちょう)が発足。
- 大正5年(1916年)7月 - 佐伯町がさえきからさいきに表記を改変[1]。
- 昭和9年(1934年)2月15日 - 佐伯海軍航空隊(さえきかいぐんこうくうたい)の開隊式が行われる[7]。
- 昭和12年(1937年)4月1日 - 佐伯町・鶴岡村・上堅田村が合併し、新制の佐伯町(さいきちょう)が発足。
- 昭和16年(1941年)4月29日 - 佐伯町・八幡村・大入島村・西上浦村が合併し、佐伯市(さいきし)が発足。
- 昭和30年(1955年)3月31日 - 青山村・木立村・下堅田村を編入。
- 平成17年(2005年)3月3日 - 宇目町・蒲江町・上浦町・鶴見町・弥生町・直川村・本匠村・米水津村と合併し、新制の佐伯市が発足。同時に、南海部郡が消滅した。
主な出来事
市政
首長
- 歴代市長
- 平成の大合併以前
- 平成の大合併以後(現在の佐伯市)
平成の大合併
旧佐伯市とその周辺の旧南海部郡地域とは、以前から「佐伯南郡」と呼ばれていたように強い結び付きを有しており、住民の日常社会生活圏はもとより、経済圏もほぼ一体的であった。そのため、県内でも最も早く合併に向けて2000年12月27日に佐伯市・南海部郡5町3村任意合併協議会が設置され、2002年5月1日に佐伯市・南海部郡5町3村法定合併協議会が発足した。そして、合併に向けて協議を行ってきた結果、2003年8月31日に合併協定調印式が行われ、2005年3月3日に佐伯市と南海部郡5町3村が合併し、面積が九州最大となる新たな佐伯市が誕生した。
なお、南海部郡各町村の旧役場は地域振興局として引き続き業務を行っている。
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国政・県政
国政
→詳細は「大分県第2区」を参照
衆議院小選挙区選挙では、大分2区に属する。直近の第49回衆議院議員総選挙(2021年10月)での選出議員は以下のとおり。
県政
大分県議会議員選挙では、本市でひとつの選挙区をなす。定数は3人。
公共機関
国の行政機関
独立行政法人
司法機関
県の行政機関
- 南部振興局
- 佐伯県税事務所
- 南部保健所
- 佐伯土木事務所
- 大分県警佐伯警察署
姉妹都市・提携都市
海外
地域
人口
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
佐伯市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 佐伯市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 佐伯市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
佐伯市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
教育
高等学校
中学校
市立
小学校
市立
- 佐伯小学校
- 佐伯東小学校
- 渡町台小学校
- 鶴岡小学校
- 上堅田小学校
- 大入島小学校
- 八幡小学校
- 下堅田小学校
- 青山小学校(2024年3月閉校)
- 木立小学校
- 東雲小学校
- 切畑小学校
- 上野小学校
- 明治小学校
特別支援学校
- 大分県立佐伯支援学校
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交通
要約
視点
鉄道路線
バス路線
道路
高速道路

※佐伯IC/TB以北は有料区間、以南は無料区間となっている。また津久見IC - 佐伯IC間は2008年(平成20年)6月28日、蒲江IC - 北浦IC間は2013年(平成25年)2月16日、佐伯IC - 蒲江IC間は2015年(平成27年)3月21日、佐伯弥生PAは上り線のみ2019年(令和元年)9月23日に供用開始した。佐伯弥生PAの下り線については供用時期未定である。
国道

主要地方道
一般県道
- 大分県道613号御泊奥江線
- 大分県道615号松浦米水津線
- 大分県道687号西野浦河内線
- 大分県道691号大入島北循環線
- 大分県道692号大入島南循環線
- 大分県道706号伏野宇目線
市道
道の駅
港湾
空港
最寄りの空港は大分空港または宮崎空港。大分空港へは高速バス、宮崎空港へは鉄道利用となり、それぞれの所要時間は2時間程度。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

(大分県有形文化財)




- 大入島 - 九州オルレ さいき・大入島コース、日豊海岸国定公園、サイクリング
- 豊後二見ヶ浦 - おおいた遺産、日本一の大しめ縄、1994年ギネスブック掲載
- 銚子の滝(銚子八景) - 国木田独歩所縁の地
- 暁嵐の滝 - 大分百景
- 小倉磨崖石塔 - 大分県指定史跡
- シシ垣
- 日本一カブトムシモニュメント (6.5m)
- 体験公園亀の甲なおかわ
- 直川憩の森公園 昆虫館
- 海の資料館 - 国の有形民俗文化財(漁具)
- 段々展望所(元の間海峡・壇の窓)
- 蒲戸崎自然公園(蒲戸崎展望台)
- 空の公園(空の展望所)
- 仙崎つつじ公園
- たかひら展望公園(里の駅)
- 狩生鍾乳洞(閉鎖中) - 国の天然記念物
- 小半鍾乳洞 - 国の天然記念物、大分百景
- 小半森林公園
- 藤河内渓谷(観音滝) - ユネスコエコパーク、おおいた遺産、祖母傾国定公園
- 唄げんか大橋 - 建設省初のPC斜張橋
- 北川ダム - ダム湖百選
- 鷹鳥屋神社の森 - おおいた遺産
- 木浦鉱山一帯(すみつけ祭り) - おおいた遺産
- 大分バスととろバス停(「となりのトトロ」のバス停として有名)
- 深島屋形島サンゴ海中公園 - 大分百景、日豊海岸国定公園
- 葛原 カマエカズラの群生地 - 大分県指定天然記念物
- かまえインターパーク 海べの市
城下町エリア
- 佐伯城跡 - 国指定史跡、続日本100名城
- 三の丸櫓門 - 大分県有形文化財
- 佐伯市歴史資料館
- 歴史と文学の道 - 日本の道100選)
- 茶室「汲心亭」 - お茶と和菓子が楽しめる
- パン屋かくれが - メロンパンが人気
- 山際史跡広場 - 門前の赤ポストが写真撮影に人気
- 城下町佐伯国木田独歩館
- 城下町観光交流館 - 大正レトロの貸衣装あり
- 養賢寺 - 毛利家墓所
- 善教寺
- さくら亭 - 食事処
- ルパンダハウス
- 臼坪菖蒲園 - 月見橋、佐伯神楽像
- 五所明神社
- 住吉の大楠 - 住吉神社の御神木
- 住吉御殿 - 佐伯城三ノ丸の屋敷の一部を移築
- 大日寺
- 糀屋本店 - 塩糀発祥の店
- 宝来屋旅館 - 菊姫行列
- KIISA
- オーランクラフトブルワリー - 地ビール
- さいき城山桜ホール
戦争遺跡・灯台
海
山
川
- 番匠川河川公園
- 直川憩の森公園 河川プール
- 本匠 宮ノ越遊水公園
- 本匠 小半鍾乳洞前河川公園
- 青山河川公園
入浴施設
- やよいの湯(道の駅やよい)(弥生)
- 塩湯(上浦)
- 佐伯温泉かぶとむしの湯(直川) - 1995年に鉱泉センター直川としてオープン、2025年にリニューアル[11]。
- 唄げんかの湯(木浦名水館)(宇目)
- 藤河内湯〜とぴあ(宇目)
祭り
- 大入島トンド火祭り
- さいき桜まつり - 大名行列、菊姫行列
- 上津川かかしまつり
- 魔界フェス
- マリンフェスタinさいき
- さいき番匠の火まつり(不定期開催)
- リバーサイドフェスタ
- 佐伯市ふるさとまつり(現在は実施していない)
- 直川かぶとむしまつり
- 直川ふるさと盆踊り大会・花火大会
- 本匠ほたる祭り
- うめ秋大祭
- 木浦すみつけ祭り(2年に一度)
- 椿原祭典
- 八匹原祭典
- やよいコスモスまつり
- 八日薬師(旧蒲江町1月8日)
- 鶴岡商工振興祭
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スポーツ
スポーツ施設
- 佐伯市総合運動公園
- 佐伯市総合運動公園陸上競技場(佐伯中央病院陸上競技場):2000年まで大分トリニータが一部の公式戦を開催。また2002 FIFAワールドカップの際はチュニジア代表がキャンプ地として使用した。
- 佐伯球場(佐伯中央病院スタジアム):過去にプロ野球オープン戦を開催。
- 佐伯市総合体育館(佐伯中央病院アリーナ)
スポーツ大会
- 佐伯番匠健康マラソン大会(4月開催)
- 佐伯フルマラソン大会(11月開催)
- 九州チャレンジサイクリング大分県大会 ツール・ド・佐伯
- 九州実業団対抗毎日駅伝大会(2024年より[12])
著名な出身者
政治
経済・実業
学術
文化・芸術
スポーツ
- 青木剛(日本水泳連盟会長、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会元理事)
- 山中正竹(全日本野球協会会長、2016年野球殿堂入り)
- 阿南準郎(広島東洋カープ元監督、現球団本部長)
- 安藤信二(元プロ野球選手)
- 川崎憲次郎(野球解説者、元プロ野球選手、ヤクルト、中日)
- 高橋直樹(元プロ野球選手、野球解説者、実業家)
- 佐野皓大(プロ野球選手、オリックス・バファローズ)
- 野村謙二郎(元プロ野球選手、広島東洋カープ元監督)
- 野村昭彦(アマチュア野球指導者、元大学野球日本代表コーチ、謙二郎の弟)
- 日高亮(元プロ野球選手)
- 岩崎知瑳(プロサッカー選手、鹿児島ユナイテッドFC)
- 戸高弘貴(プロサッカー選手、カターレ富山)
- 中村健人(プロサッカー選手、鹿児島ユナイテッドFC)
- 嘉風雅継(元大相撲力士・現中村親方)
- 伊達治一郎(レスリング、モントリオールオリンピック金メダリスト)
- 成迫健児(陸上)
- 山脇恭二(体操、ロサンゼルスオリンピック男子団体銅メダリスト)
- 具智元(ラグビーワールドカップ2019 日本代表) 韓国出身。佐伯市立鶴谷中学校に編入、日本文理大学附属高等学校卒業。
- 二田理央(プロサッカー選手、浦和レッズ)
- 古川雄大(プロ野球選手、埼玉西武ライオンズ)
- 狩生聖真(プロ野球選手、埼玉西武ライオンズ)
音楽
俳優
放送
お笑い
その他
ゆかりのある人物
架空の出身人物
脚注
関連項目
参考文献
外部リンク
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