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ずいずいずっころばし
日本の童謡 ウィキペディアから
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「ずいずいずっころばし」は、古くから日本に伝わる童謡(わらべうた)。遊び歌として知られ、その遊戯をもいう[1]。「お茶壺道中」についての唄だと言われているほか、不純異性交遊を表す戯歌とする説もある[要出典]。
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かつて、NHKの『みんなのうた』でも放送された[2][3]。
2006年(平成18年)に文化庁と日本PTA全国協議会が「日本の歌百選」に選定した[4]。

E陰調で始まり、B陽調にピボット転調し、E陰調に戻ってくる。
歌詞
ずいずいずっころばし
ごまみそずい
茶壺に追われて
とっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ
俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう
おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ
井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ
意味
この歌詞の意味は、江戸幕府のお茶壺道中[5]と結びつけて解釈するのが伝統的な見解である。例えば、『胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入って戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。この騒ぎに、俵から米を取り出し、食べていた鼠が驚いてチュウと鳴いた、喉がかわいた子供達が井戸に集り、争って水を飲んだのでお茶碗を割ってしまった。』などと解釈する。他方、歌詞自体はナンセンス、支離滅裂であるなどとして、意味不明のところに意味を認めようとする説もあり、これも一つの通説として認識されている[6]。
この童謡をお茶壷道中と結びつけるのは、「茶壷」という部分のみであるが、古いバージョンの歌詞には、これを「烏坊」として伝えるものがある。また、お茶壷道中は、江戸時代前期に制度化されたが、この童謡は、江戸時代の文献には記録されていない。お茶壷道中を離れた解釈としては、これに性的な意味を見出す視点があり、西沢爽の詳細な論証がある。しかし、「半信半疑か、触れられることが好まれないからか、一般には普及していない。」(若井勲夫)[7]とされる。この視点からは、「茶壷」が、女性器(つび)を意味する近世の隠語として用いられていること、その元の形である「烏坊」も、遊女を意味する隠語であることなどが指摘されている[8]。
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遊戯
各人が拳を軽く握って輪を作り、一人が「ずい・ずい・ずっころ・ばし」の歌のテンポに合わせて、順繰りに指を各人の輪に指し入れる。鬼決めや、指遊びに使われる。
みんなのうた
NHK『みんなのうた』の初登場は1962年12月で、宮川泰が編曲し、ザ・ピーナッツが歌った[2]。その後1968年10月に、岩代浩一編曲・ボニー・ジャックス歌唱によりリメイク版が放送された[3]。双方とも再放送されていない。
カバー・引用等
- 1961年に北原謙二が歌い、シングル盤として発売した「ずいずいずっころばし」(作詞:西沢爽、作曲:船村徹)の曲中で、本楽曲のフレーズを引用している[10][11]。
- 藤圭子のアルバム『圭子のわらべ唄/藤圭子とグリーメン』JRS-7174(1971年)収録。編曲:小杉太一郎。歌唱はグリーメン。
- 斎藤清六が1982年に吹き込み、アルバム『なんなんなんだ!?』に収録した。
- テレビドラマ『忍法かげろう斬り』のオープニングにて、この歌の冒頭部分を主人公の鷹(演:渡哲也)が口ずさんでいる(第13話まで)。劇中で披露した回もある。
- ゲーム『極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜』のステージ6のボス戦BGMでアレンジされたものが使用されている。
- テレビアニメ『元祖天才バカボン』29話「天才バカボンの劇画なのだ」で、この歌を歌うと弾丸が出る鉄砲を使いヤクザが抗争を繰り広げる。
脚注
関連項目
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