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たんけんぼくのまち
NHK教育テレビで放送していた小学校3年生向けのテレビ番組 ウィキペディアから
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『たんけんぼくのまち』は、NHK教育テレビジョンで1984年4月9日[1]から1992年3月2日[2]まで放送されていた教育番組(学校放送)。小学校3年生向けの社会科番組[3]。全160回。
本項では、終了後に何らかの形で「復活」した事例についても後述する。
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概略
俳優の長島雄一扮する若者「チョーさん」が、舞台となった都市の商店で下宿生活を送りながら、さまざまな地域社会の仕組みや特色を学んでいく姿を描く教育番組。
日本一の店長を目指すチョーさんが店の配達員として愛用の実用自転車「チョーさん号」で仕事をこなす傍ら地域社会を見聞し、その結果を「たんけん地図」と呼ぶ手書きの大判イラストにまとめる、という筋書きになっている[4]。もともとは地図は学習色の強い回でのみ作っていたが、数年たってから毎回出すようになった[5]。
毎回、一本を撮影するためには、約4泊5日の地方ロケをしていた[5]という。
1990年4月から2013年3月まで同チャンネルで放送されていた『つくってあそぼ(つくってワクワク)』のワクワクさんである久保田雅人は、この番組のオーディションを受けたが、落選していた[6]。
放送時間
登場人物
- チョーさん
- 演 - 長島雄一[7]
- 「日本一の店長」になる事を目指す青年[3]。地元の高校を首席で卒業したばかりという設定[3]。明るく仕事熱心でおじさんとおばさんからの信頼も厚いが、かなりのうっかり者で、痛い目を見たり怒られたりする事もしばしば。
- ひょっとこ面やガラガラで飾り付けた自転車「チョーさん号」で配達員の仕事をこなしつつ[8]、空いた時間にはポシェットに忍ばせたメモ帳や望遠鏡を片手に町を巡り見聞を広めている[注釈 1]。
- 犬が苦手で、吠えられた驚きで配達を忘れてしまうほど。新学期を迎えて視聴者となる児童が増える4月の初回~2回目放送では、視聴者に向かって「チョーさん犬が苦手なんだ」と自己紹介するのが定番となっていた[注釈 2]。
- 後にチョーが犬のキャラクターを演じることになったいないいないばあっ!にも、この設定が取り込まれている[注釈 3]。
- 第6シリーズ終盤、念願叶って店を持つことになり最後の下宿先から独立。番組後期から使い始めたワープロを載せた「チョーさん号」に跨がり、番組を見た各地の小学校から届いた表彰状や大漁旗を手に、大勢の街の人に万歳三唱で見送られて旅立った。その後は24時間営業の「チョーソン」(元ネタはローソン)という店を開業した[4]。
- 2009年の特番では不況で経営不振になったものの、その後『ワンワンパッコロ!キャラともワールド』(BSプレミアムで放送)に登場した際には宅配サービスに乗り出し、ネット通販サービス「チョーゾン」(元ネタはAmazon)を開始したという。後の放送ではワンワンが「届け先が不在だとまた再配達しないといけないからすぐ辞めた」としながらも、食品を配達する「チョーバーイーツ」(元ネタはUber Eats)を始めたと証言している。同番組では「何故かワンワンがいない時にチョーさんが来る」という、演者が同じことに絡めた設定があった。
- チョーが芸名を変えるのに合わせて、クレジットの表記も変わっており、初期には本名、後年の特番では「チョー」名義になっている。
主題歌
オープニングテーマソング(作詞:山川啓介、作曲:福田和禾子)は当初坂本九が歌っていたが[3]、1985年8月12日の日本航空123便墜落事故で坂本が急逝したため、長島が2代目として歌った。このオープニングテーマソングはCD『懐かしのNHKテレビ主題曲集』に、坂本が歌っていたものと、長島が歌っていたもの(通称:チョーさんバージョン)の両方が収録されている。
また、本来歌詞は1番のみだったが、後に長島が2番、3番の歌詞を書き下ろした。なお、最終回はオープニングでは流さず、前述したエンディングの街の人から万歳三唱で見送られて出発するシーンで流された。エンディングではやまだかつてないWink『さよならだけどさよならじゃない』が流れた。
舞台となった都市
- 1984年度 - 1985年度:長野県諏訪市[3][9][4]
- 1986年度 - 1987年度:茨城県那珂湊市(現:ひたちなか市)[10][11][4]
- 1988年度:福島県いわき市小名浜[11][12][13][4][注釈 4]
- 1989年度:静岡県清水市(現:静岡市清水区)[14][15][4]
- 1990年度:長野県岡谷市[4]
- 1991年度:神奈川県三浦市[4]
湖や海辺の水に関する町が主に選ばれている。
放送リスト
1984年度
1985年度
1986年度
1987年度
1988年度
1989年度
1990年度
1991年度
2009年度
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特別番組
要約
視点
1985年
1985年7月29日・30日・31日・8月27日に『チョーさんのリクエストたんけん』として、諏訪以外の場所(上野駅・羽田空港・横浜駅)を訪問した[17]。
2009年
教育テレビ50周年特番『ETV50 もう一度見たい教育テレビ こどもスペシャル』(2009年5月5日 20時 - 20時45分、再放送:同年12月31日 14時12分 - 14時30分)に第2回(1984年4月23日放送。番組開始前に冒頭で視聴者が提供したテープの映像だということをチョーさんが説明)の再放送[18]に引き続き、新作の『今よみがえる! たんけんぼくのまち2009』が番組初のハイビジョン制作として放送された[19]。舞台は第1シリーズと同じ長野県諏訪市。前述した、チョーさん自身の店(「チョーソン」)が近年の不況で経営不振になり、原点に戻って自分自身を見つめ直すという設定で制作された[20]。
教育テレビ50年のすべての子ども番組でもう一度見たいキャラクターを視聴者から募集したところ、全投票の15%がチョーさんだったという。なお、2009年10月21日にコロムビアミュージックエンタテインメントよりDVDが発売。過去の4作品と特典映像として2009年版が収録されている。
2009年12月31日放送の『ETV50 もう一度見たい教育テレビ フィナーレ もう一度見たい教育テレビ』でリクエストのベスト50で1位を獲得した[21]。番組ではチョーさんは「何もない」と書かれたTシャツを着て登場したが、1位になったことで、番組司会者の城島茂(TOKIO)が「1等町(チョー)!」(「チョー」と書いてもらいたかったが城島が「町」と書いてしまったので、ふりがなを振った)と書き込み、サインをした。さらに、その後の放送『たんけんぼくのまち あの愛をもう一度』では第6シリーズの舞台となった神奈川県三浦市を18年ぶりに探検した。チョーさんが拠点としていたお店は子供に引き継がれていたが、おじさん・おばさんとも元気で、2階のチョーさんの部屋には黄ばんだ探検地図が保存されており、チョーさんが感動して新たな探検地図を作成した。
2022年
2022年5月5日、「Eテレ こどもの日まつり」と題し様々な子供向け特番を編成・放送した一環として16時15分 - 16時30分に、2009年の特番と同様に第2回を放送。この番組内ではEテレ調べ[22]による「思い出に残る学校放送番組」で、当番組が第5位に選ばれた事が発表されている(総合ランキング。各世代ごとに調査してまとめたもので、世代別ではランキングしていない場合もある)。
2022年8月には『チョーさんと見よう!たんけんぼくのまち』として、第7回(1984年7月2日放送)を1日に、第61回(1987年4月6日放送)を2日に、第160回(最終回。1992年3月2日放送)を3日に放送した。放送時間はいずれも9時45分 - 10時。
いずれの放送も、番組の最初と最後には新撮で2022年のチョーさんが登場し、「(当時に見ていた)みんな」へのメッセージを贈った。また副音声では新録で「当時のウラ話」がオーディオコメンタリー形式で同時放送された。
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作品の保存状態
当初は放送回がNHKアーカイブスにはなく、特に1年目の放送分は2インチVTR制作で状態の良いテープが残されていないとされていたが[23]、のちに2年目以降のマスターテープ(1インチVTR)がNHKに現存していることが確認された[24]。その後、1年目を含め160話全てを所有していた一般視聴者(所有していなかった分については当時のスタッフが所有していたものが提供された)からの提供により全話揃った[25]。
DVD
2009年10月21日に、諏訪編を収録したDVDがコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された。
さらに2010年12月22日には、茨城編を収録したDVDが日本コロムビアより発売された。
脚注
関連項目
外部リンク
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