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とかげ座CP星

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とかげ座CP星
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とかげ座CP星(とかげざCPせい、CP Lacertae, CP Lac, Nova Lacertae 1936)は、1936年6月18日にとかげ座で発見された新星長野県上諏訪町(現在の諏訪市)のアマチュア天文家五味一明を始め、アメリカのレスリー・ペルチャーなど十数名の観測者によって独立して発見された[4]。中でも五味一明の発見が最も早かったこと[5]から、日本では「五味新星」と呼ばれた[6]

概要 とかげ座CP星, 仮符号・別名 ...
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概要

ガイア計画の第3回早期公開データでの年周視差によると、太陽系から約3,800光年の距離にある[注 1]。新星爆発を起こした天体は、赤色矮星連星系を成す白色矮星と見られている。この星系は近接連星で、伴星の赤色矮星はわずか0.145143日の軌道周期で主星を周回している[7]。星系の光度は0.037日の周期で0.5等程度振幅しており、主星の白色矮星の自転周期と関連していると考えられている[8]

発見

1936年6月18日の20時40分(世界時11時40分)頃、北海道幌延村(現幌延町)で五味一明が発見した。五味は、翌6月19日の皆既日食を観測するために幌延村に滞在していた。村民に星座の解説をしていたところ、ケフェウス座δのそばに見慣れない星があることに気付いた[4]。五味は東京天文台(現国立天文台)に電報を送る[4]と共に、皆既日食観測のために滞在中の日英合同観測隊にも連絡を入れた[9]。この日のうちに12の独立発見報告が出されたが、最も早かった五味が第一発見者となった[9]。これ以前にも日本人が独立発見した新星はあったが、日本人が第一発見者となったのはとかげ座CP星が初めてであった[10]

発見から2日後の6月20日9時40分頃(JD 2428339.9)に極大を迎え、2.1等にまで達した[11]。その後は速やかに減光し、極大から15日後には5.5等まで暗くなった[11]。減光のペースが早かったことによりNAに分類されている[2]

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脚注

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